2014年3月31日月曜日

初鬼殺し屋

今年の初鬼殺し屋。
気温が暖かくなってきた証拠でもある。
去年と変わらい場所で、鬼殺しを飲み、ガラケーをいじっている。
今年も彼を撮ることになりそうだ。 (堂島)

過去の鬼殺し屋の記事はこちら。

2012.6.20 http://keitata.blogspot.jp/2012/06/blog-post_20.html
2012.7.2 http://keitata.blogspot.jp/2012/07/blog-post_5896.html
2013.7.9 http://keitata.blogspot.jp/2013/07/blog-post_9.html
2013.7.26 http://keitata.blogspot.jp/2013/07/blog-post_26.html
2013.8.7 http://keitata.blogspot.jp/2013/08/blog-post_7.html
2013.8.13 http://keitata.blogspot.jp/2013/08/3.html

2014年3月28日金曜日

西表島 最終日



春休みは今日で終わり。
西表島から石垣島の連絡船へと乗る。
船からはきっと「八重山の宮史郎」と言われているであろうおっさんが出てきた。


行きと同じく船は大きく揺れる。ただただ寝るしかない。




島のおばあでも目をつぶるしかない。

Google Mapを開く。
地図通り、確かに右に島が見えてるし、ボートは石垣島に向かっている。
このようにiPhoneを触れるぐらいの体調である。
揺れは大きくなく、船酔いせずにすんだ。




石垣港に到着する。
飛行機までの時間が少しあったので石垣島を散策する。
ビニールのはげた引き戸。木造でないところが悲しい。







赤い壁と足拭きマット
公設市場に入ると、仕事中ながら、高校野球を見ている人々。


スカーフがずれている女子高生が増える。沖縄尚学が戦っているようだ。

さらに市場で働く人が集結。栃木代表の白鴎大足利に圧勝していた。
皆楽しそうに試合を見ていた。


土産物屋に入る。
お土産のセレクトに追われている人。

石垣島は1時間ぐらしか歩いていないのに隙がたくさん。

北斗の拳の悪党キャラが
「ひゃー、こんなところに水があるぜ!」と言うように
「ひゃー、こんなところに隙があるぜ!」と心が躍る躍る。

隙は人間にしかなく、自然にはない。

だから、自然を前に写真を撮るときは、
ついつい、マジメに撮ってしまうのかもしれない。
その崇高さや、そこで感じ取ったみえない何かを撮ろうと、
スピュリチュアルに行ってしまうのか。

よければ、ぼくの海外の作品群もみていただければ。
特に、ケニアとか。いい意味でも悪い意味でもまったく隙がないです。





新石垣空港へ。人が多ければ多いほど、隙は多くなる。


このように寝ることも可能なPeachの座席の狭さである。


関空に到着する。Mサイズのシールがついたままの人。
大阪に帰ってきてしまった。




最後にちょっと、書いておきたいこと。
尖閣諸島のこと。

西表島から160km北に位置する。
なので、尖閣のことがリアルに感じられた。

台湾  190km 
那覇  500km
福建省の省都 福州 500km
鹿児島 1100km
東京  2000km

台湾の電波の方がよく入る、限りなく中華圏に近い日本の領土。
尖閣諸島が中国の領土になるとすると、中国との距離は160kmになる。
しかも、中国は次に八重山を領土にしようと狙ってくるはず。
えっ、中国はそんな意志はない?
中国の拡大志向は事実。フィリピン、ベトナムも島をめぐってやられている。
中国はたくさんの国と国境を接しているから、領土紛争はお手のもの。

尖閣なんて人の住んでない場所、いらんやん、
海底油田なんか、いらんやん。
そんなんのために争うなんてあほらしい、と思っていたけれども、
八重山の人たちを守る為なら、尖閣は渡しちゃいけない、と思った。
八重山の人が中国になることを望むなら、それはそれでいいけれど。

強引に国有化して中国を刺激する石原の乱暴なやり方はいただけないけれども、
手をこまねいていても仕方ない。
もっと、政府には平和な形で上手くやってほしいところである。

ただ、尖閣なんて中国にあげればいい、
というノーテンキ平和主義には釘をさしておきたっかった。

少しマジメになってしまったけれども、
まあ、こういうことを考えるのが旅の醍醐味ということで。






4年ほど前に石垣島と竹富島に行って、
今回の旅で3つ目の八重山諸島。
西表島はその2つの島とは全く違っていて。
人に厳しい、いや、人を拒んでいるような島だった。

島の90%がジャングルということもあるのだろう。
ほぼ同じ面積の石垣島の人口は45000人、西表島は2000人、
コンビニも何もないけど、だからこそ自然がたくさん残っていて、魅力的なのである。

ビーチリゾートで有名なボルネオ島のコタキナバルにいったけど、
海はこちらの方がはるかに美しかった。
自分の国に宝石のような場所があったなんて。
灯台下暗しってやつだろうか。「下」というには少し離れているけれども。

できれば毎年行きたいぐらい。幼児を連れて海外いくのは大変だし。
とはいえ、八重山の他の島も行ってみたいのである。
そして、すべての島に行ってから、毎年いく島を決める。
イリオモテでハイになっている今、そう思っている。

2014年3月27日木曜日

西表島 5日目

この日は朝からジャングルクルーズへ。
ディズニーランドのジャングルクルーズではない。
本当のジャングルクルーズである。
両サイドはマングローブの森。船で上流へと上っていく。
『地獄の黙示録』のようだ。
上流には顔を白く塗った狂った大佐がいるやもしれない。



途中、大粒の雨が降る。



川の突き当たりには滝。狂った大佐はいなかった。

マングローブは、汽水域にしか生えない。
そんな生育環境であるのに塩分が大の苦手なのだ。
海水の塩分を処理しなければ行きていけない。では、どうするか。
1枚の葉にだけ塩分を集めるようにして、犠牲になる葉をつくるのである。
全体を救うために1枚を犠牲にする。なかなか、人間味のある植物である。


沖縄最大の浦内川。水際の点はすべてカニである。

午後からは海辺を散策。潮の引いた磯のくぼみには脱皮したての蟹がいる。

こちらはまた別の蟹。「娘に脱皮って何?」と訊かれたが
3歳の子どもが理解しやすいようにうまく説明できない。
「着替え」でもないしなあ。


西表島では塾などないからだろうか、こぞって家庭学習をすすめている。(上原)



天然記念物がしんだわりに、軽いノリの看板である。 (上原)



西表島の物流を牛耳っているといわれているやまねこ宅配。
やまねこはくろねこの手下なのである。(浦内)



千口さんという人が飼っているヤギなのか、ヤギの名前が「チロ」なのか。 (船浦)

脇道に入ると20センチほどの立派なカメ。
セマルハコガメというリクガメである。(船浦)

前方を見ると、亀の甲羅のような、緑に埋没しつつある車 (船浦)


夕暮れの浜辺。
冨永家の誰かが書いたに違いない「トミナガ家」も波に消されていくのだろう。
今日は西表島最後の夕暮れ。いよいよ明日は西表島とお別れだ。(浦内)

2014年3月26日水曜日

西表島 4日目

マングローブの森を散歩する。
マングローブの根が、小さな人間のようでなかなか気持ち悪い。

西表島から由布島へ水牛で渡る。干潮時は歩いても渡ることができる。

由布島に入場するとすぐに記念撮影がはじまった。
撮るだけ撮ってもし気に入れば後でプリントを買うという
遊園地などによくあるシステムである。

西表島のゆるさに比べると由布島はきちんとしている。
熱帯植物園、カフェ、博物館、売店などが点在しあるちょっとしたテーマパークのようになっている。
これは個人の力でここまで作り上げた。つまり、これも一種の”パラダイス”である。
楽園の主人によってはきちんとした観光地にもなりうるし、
淡路島のように秘宝館にもなりうるのである。



由布島を支えてきた水牛の家系図がある。


おすぎとピー子が子を生んでいる。
ということはおすぎとピー子はメスであって、メスのようなオスでない。



長女も南国の陽気さにようやく慣れてきた娘。

土中に植えられた植木鉢。土にそのまま植えてはいけなかったのだろうか。







由布島を出る。
道沿いに広がる田園風景。まるでいつかいったベトナムのような風景である。
西表島は二期作。
サトウキビやパイナップルなど作らずに、
米を作って、庭にパパイヤの木とゴーヤを植えて、ヤギを飼って、
少し漁をすれば自給自足はいとも簡単に成り立ちそうな気がするが、
そうはいかないのが資本主義なのだろうか。

自給自足で成立している社会にずかずかと分け入り、
自国のためのモノを作らせつつ、
そこで稼がせたお金で自国が作ったモノを買わせる。
そんな植民地主義のシステムがふわっと頭を過る。

「ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました」
というブログを思い出した。

まあ、こういろいろと考えるのが旅の醍醐味ということで。

2014年3月25日火曜日

西表島 3日目

今日は、自転車を借りてサイクリングへ。
道に迷ったのだろうか、道はあまりないというのに (上原)

パイナップルの無人販売。収穫の時期はこれからなのでまだない。(上原)

こちらの無人販売には冷蔵庫がある。 (上原)

中には凍らせたパイナップル。これがめちゃくちゃうまいんだ。

同じく無人販売にあったパパイヤ。決してイオンで買ったものではない。 (上原)


車にひかれたアゲハチョウ。実はぼくも昨日ひいてしまった。
よく大きな蝶が道路を横切るのである。(上原)




最も西の集落、白浜へ。漁港に飛び込む地元の子供たち。

漁港はとても綺麗である。サンゴが岸壁につくほどに。

西表島キッズ、恐るべし。

3日目にして思う。西表島は隙が少ない。人がいないと隙はないのである。
いつか、大自然の中で暮らしたいと漠然と思っていたが、
隙とは別れてしまうことになるのだ。
こういった普段気づかないことに気づかせてくれるのが旅のよさ。(白浜)

2014年3月24日月曜日

西表島 2日目

今日はたまたま休みだった請川支配人をガイドに西表島をドライブ。
まずは地元の生活感を感じろとスーパーに連れて行かれる。
スーパーのブッックコーナーには取り置きの雑誌がある。
ちなみに西表島でも送料無料でAmazonからのものは届くそうだが、
雑誌をAmazonで頼んでは鮮度が落ちるのであろう。

西表島にはコンビニは1件もない、
本や文具などコンビニの機能を兼ねたスーパーが島内に数軒あるだけである。(上原)


島の情報はネットでも回覧でもなく掲示板。
ここにイベント情報や求人情報などの島の重要ニュースが掲示されるのだ。(大原)

でた!

イリオモテヤマネコ注意の看板である。





路面の凸凹は人間にイリオモテヤマネコが近くにいるエリアであることを警告するとともに、イリオモテヤマネコにも車が近づいたことを音で知らせるためのものだそうだ。
ひいた場合、罰金が課せられる。昨年の事故死は6件と過去最大だった。

駐在所の庭に放し飼いにされたヤギがパトカーをなめる。 (大原)

そんな駐在所の目の前を、荷台に人をのせた違法な軽トラが走る。
西表島の警察官は3人である。(大原)

西表島のハブは小さく、咬まれても死ぬことがないらしい。(上原)


立派なガジュマルの木を時折見かける。
ガジュマルにはキジムナーという木の精がいるそうだ。
たしかにいそうな気がする。 (古見)


鳥を見上げる人々 (船浦)

カンムリワシという天然記念物である。まるでカラスのように電線に止まっている。
しかも、この日で3匹目。西表島の自然は豊かである。

ちなみに、具志堅用高のあだ名は「カンムリワシ」。
地元のワシであることと、小型のワシながら獰猛であるところが、
体は小さいながら強い具志堅用高に似ているという理由から。
具志堅用高のチャンピオンベルトにもカンムリワシが象られているらしい。 (船浦)




夕暮れ時のマングローブ林を眺めて思う。
西表島は音が少ない。
車が通る時以外(それもたまに)は音はほとんどきこえない。
いつも自分の耳がどれほどたくさんの音にさらされているかということに気づく。
いやな音にさらされているから、いい音、つまり、音楽を聴きたくなるのかもしれない。
こういうところにいると、音楽は必要ないんじゃないだろうか。

「てっちゃん、音楽聴いてる?」
「うん、めっちゃ」

ぼくの仮説は外れたようだ。  (浦内)