マングローブの森を散歩する。
マングローブの根が、小さな人間のようでなかなか気持ち悪い。
西表島から由布島へ水牛で渡る。干潮時は歩いても渡ることができる。
撮るだけ撮ってもし気に入れば後でプリントを買うという
遊園地などによくあるシステムである。
西表島のゆるさに比べると由布島はきちんとしている。
熱帯植物園、カフェ、博物館、売店などが点在しあるちょっとしたテーマパークのようになっている。
これは個人の力でここまで作り上げた。つまり、これも一種の”パラダイス”である。
楽園の主人によってはきちんとした観光地にもなりうるし、
淡路島のように秘宝館にもなりうるのである。
由布島を支えてきた水牛の家系図がある。
おすぎとピー子が子を生んでいる。
ということはおすぎとピー子はメスであって、メスのようなオスでない。
長女も南国の陽気さにようやく慣れてきた娘。
道沿いに広がる田園風景。まるでいつかいったベトナムのような風景である。
西表島は二期作。
サトウキビやパイナップルなど作らずに、
米を作って、庭にパパイヤの木とゴーヤを植えて、ヤギを飼って、
少し漁をすれば自給自足はいとも簡単に成り立ちそうな気がするが、
そうはいかないのが資本主義なのだろうか。
自給自足で成立している社会にずかずかと分け入り、
自国のためのモノを作らせつつ、
そこで稼がせたお金で自国が作ったモノを買わせる。
そんな植民地主義のシステムがふわっと頭を過る。
「ボクのおとうさんは、ボランティアというやつに殺されました」
というブログを思い出した。
まあ、こういろいろと考えるのが旅の醍醐味ということで。
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