2017年10月10日火曜日

鶴と亀と僕


『鶴と亀』というフリーペーパーがある。
そのサイトでは内容についてこう紹介されている。

地方にいるイケてるじいちゃん、
イケてるばあちゃんをスタイリッシュに発信。
ここ地方でしか出来ないものを、ここ地方から発信。
地方はおもしろくない。もう、そんな時代じゃない。発信源は奥信濃。

長野県飯山市という全国有数の豪雪地帯で人口は2万人ほど。
野沢菜で有名な野沢温泉の近く。
そこで生まれ育った小林兄弟がDIYで作っているフリーペーパーである。
すでに5号出版されている。
全国の本屋やカフェなどに配本している10000部はすぐに品切れになるという。

この5号分がまとめて『鶴と亀 禄』という写真集になり発刊された。
著者であり、小林兄弟の弟である小林直博くんが来阪し、
大阪のスタンダードブックストアで発刊イベントをするということで、
ぼくは呼んでもらった。
あ作者の小林くんがぼくをリスペクトしてくれているということと、
小林くんが多大にヒップホップの影響を受けているということで
お互いをディスるではなく「リスリあう、
つまりリスペクトしあうスタイルのトークショウを展開した。
ぼくがリスられたのはさておき、ぼくがリスったことを以下に紹介したい。



まずは圧倒的に写真がすげえ。
このヌードは実のおばあちゃんだそうだ。



次にその視点がすげえ。
老人の常用薬を押収したドラッグのように仕立てている。




編集センスがすげえ。

奥信濃の老人の服の柄をサンプリングし、服を仕立て直し、
東京の若者に着てもらったシリーズである。

しかし、何より小林くんに惹かれたのは何よりそのスピリットにあった。
文末の文章にそれが現れているので引用する。


奥信濃のじいちゃんばあちゃんの魅力はなんですか?
と聞かれたら、生活力がすごいとか、生きる力が強いとか答えていた。
確かにそれもあるんだけど、それが一番じゃないなと思った。
なんというか、奥信濃という決して生きやすくない場所で、
「しょうがねえ」って生きているみたいなところに
グッときているんだと思う。
自分も今、生まれ育った奥信濃で
そんな感じで生きていこうと思っているのもある。
じいちゃんばあちゃんたちは、
どこで暮らすかなんていう選択の機会はあまりなく、
まあここで生きていくしかねえよって
生きてきた人たちがほとんどだと思う。
逆にぼくは、小さい頃から何をしたっていいし、
どこで暮らしたっていいって言われて生きてきた。
便利で自由な時代のおかげで、色んなところにいったり、
色んな情報をネットで見たりする。
でも、どんなに暮らしやすいところだって大変なことはあるっぽいし、
もう「素敵な暮らし」をするために選択しなくちゃいけないことが多すぎて、
若干面倒くさくなってたりする。
だったらもう、この生まれ育った奥信濃で「しょうがねえ」生きていくか、みたいな。
しょうがねえ、しょうがねえって言ってるけど、そんな悲観的でもない。
〜中略〜
これからもなんとか死なない程度に奥信濃で
「しょうがねえ」って生きていこうと思う。
「じいちゃんばあちゃんみたいに」

生まれ育った地元でやっていく。
それしかねえ、ってかっこいい。かっこよすぎる。
小林くんは地元の高校を卒業してから、
埼玉の大学を出て、しばらくウェブデザイナーなどをしながら
おばあちゃんが好きすぎて地元に戻ってきたのだという。
地元で食べていくにはどうすればいいか、と考えたあげく、
フリーペーパーの創刊に至ったのだという。
とはいえ、老人だらけのフリーペーパーだ。
奥信濃でどうしてこれをはじめたのか。
まったく理解できない。
友達だったらきっと止めたに違いない。
しかし、それが、全国で評判になり、
写真集のオファーが多々来るまでになった。
地元の発刊イベントでは飯山市長までやってきた。
地元が放っておけない存在になっているのだ。

これを地方活性化の例として安易にとらえてはならない。
というのも、作品がとてもハイクオリティなので、
そういう視点で「地方のいい話」と片付けてしまうと、
あまりに多くのものを見失うからだ。

とはいえ、これほど、素敵な地方活性化の例はない。
自分が好きなことを勝手にやって、
全国的に話題になって、
地元が無視できない存在になって、
地元がフォローしていく。
これこそが、理想だ。
自身も地方活性に携わり、数々の例を見たからこそこう思う。
行政が主導でもなく、正義感や使命感に満ちたものではなく、
楽しく、かっこよく、アホでオリジナル。
全国で数件、こういった例を知っているが多くはない。



トークショウ後は、小林くん(写真左から2番目)が行ってみたいということで
編集の長嶋さんとスタンダードブックストアの中川さんとピカスペースで打ち上げ。

小林くんや、他の地方のモノノフどもを呼んで
来年をあたりにピカスペースで何かイベントをやりたいと思っている。
今度も『鶴と亀』に注目だ。

https://tsurutokame6.thebase.in/




若気の至り

女子高生が股を開けて彼氏の膝の上に乗っている。
ここは、アメリカ村の三角公園。
まあ、そういうことも若気のいたりと許される場所ではある。

(西心斎橋)

ポスターの効果

 若い女性が松屋のポスターを見て迷いに迷い

結局入った。 

(西心斎橋)

リフレッシュする男



男が腕立て伏せをしている。




腰を左右に回している。 

乱れたシャツを整えるサラリーマン。
自身のオフィスの席近くからのどうでもいい風景である。

(堂島 大阪)


くつろげない

温泉のロッカーにあった張り紙。
逆に安心できへんがな!  と言いたい。

(湯川町 御坊 和歌山)

不審火

 挙動不審なおっさんがなにやら物騒なチラシを閉店した店の前に置いている。


近くの店に置こうとしたが人通りが多く、おっさんは別の場所へ動き出した。


右手に持つカバンに「炎上」チラシが入っている。
別の商業ビルへと移動したところで、自身の時間がなくなって追跡を断念した。
きっと翌朝の堂島経済は炎上しているに違いない。

(堂島 おっさん)


2017年10月8日日曜日

カメマ

 コンビニに入ろうとすると窓ガラスに影があった。
カメムシだ。
 上を見るとカメムシがびっしり。


 看板にもびっしり。


 おでんにもついている。

 雑誌コーナーの裏には死骸がたくさん

駐車場の看板にもたくさん。
カメムシのファミリーがたくさんのマートである。
カフェラテと数匹のカメムシを車内に持ち込み、旅を続けた。


(御坊 和歌山)

2017年10月6日金曜日

ラジオのおっさん 


リュックサックに鬼ごろし


持ち主はいつも大阪駅前第1ビル付近にいるおっさんだった。
このおっさんはケータイで話しているようにみせかけていつもラジオを聞いている。

前のラジオのおっさんはこちら
http://keitata.blogspot.jp/2017/06/blog-post_37.html

(梅田 大阪)

2017年10月5日木曜日

支えは自販機

地下鉄の駅の端っこの自販機で、おっさんフラフラと揺れている。
一定間隔で頭を壁にぶつけている。


まだ夕方だというのに泥酔していた。
壁にもたれながらなんとか寝ないようにと立っていたが
あと数十分もすれば横になるに違いない。

(梅田 大阪)

大事な会議

 初老の人々が中華料理店でランチを食べながら
白熱した会議をしている。


どうやら、みんなで行く旅行先を決めているようだ。
「あそこがいい、ここがいい」とたくさんのチラシを見ながら検討している。
チラシのモロッコはどうやらなくなってしまった。
「モロッコ、いい国やで、行った方がええで」と心の中で叫んでいた。

(梅田 大阪)

2017年10月4日水曜日

夕暮れのおっさん

郊外のアウトレットモールで
おっさんが2人さみしく、たこ焼きをシェアしていた。

(茨田大宮 鶴見区 大阪)

2017年10月2日月曜日

籠の中の飯

収納されていた食品サンプル。
「わー、ごはんたくさん!」と一瞬、おいしそうに思えたが、
冷静に見るとそうではなかった。

(梅田 大阪)