2014年3月28日金曜日

西表島 最終日



春休みは今日で終わり。
西表島から石垣島の連絡船へと乗る。
船からはきっと「八重山の宮史郎」と言われているであろうおっさんが出てきた。


行きと同じく船は大きく揺れる。ただただ寝るしかない。




島のおばあでも目をつぶるしかない。

Google Mapを開く。
地図通り、確かに右に島が見えてるし、ボートは石垣島に向かっている。
このようにiPhoneを触れるぐらいの体調である。
揺れは大きくなく、船酔いせずにすんだ。




石垣港に到着する。
飛行機までの時間が少しあったので石垣島を散策する。
ビニールのはげた引き戸。木造でないところが悲しい。







赤い壁と足拭きマット
公設市場に入ると、仕事中ながら、高校野球を見ている人々。


スカーフがずれている女子高生が増える。沖縄尚学が戦っているようだ。

さらに市場で働く人が集結。栃木代表の白鴎大足利に圧勝していた。
皆楽しそうに試合を見ていた。


土産物屋に入る。
お土産のセレクトに追われている人。

石垣島は1時間ぐらしか歩いていないのに隙がたくさん。

北斗の拳の悪党キャラが
「ひゃー、こんなところに水があるぜ!」と言うように
「ひゃー、こんなところに隙があるぜ!」と心が躍る躍る。

隙は人間にしかなく、自然にはない。

だから、自然を前に写真を撮るときは、
ついつい、マジメに撮ってしまうのかもしれない。
その崇高さや、そこで感じ取ったみえない何かを撮ろうと、
スピュリチュアルに行ってしまうのか。

よければ、ぼくの海外の作品群もみていただければ。
特に、ケニアとか。いい意味でも悪い意味でもまったく隙がないです。





新石垣空港へ。人が多ければ多いほど、隙は多くなる。


このように寝ることも可能なPeachの座席の狭さである。


関空に到着する。Mサイズのシールがついたままの人。
大阪に帰ってきてしまった。




最後にちょっと、書いておきたいこと。
尖閣諸島のこと。

西表島から160km北に位置する。
なので、尖閣のことがリアルに感じられた。

台湾  190km 
那覇  500km
福建省の省都 福州 500km
鹿児島 1100km
東京  2000km

台湾の電波の方がよく入る、限りなく中華圏に近い日本の領土。
尖閣諸島が中国の領土になるとすると、中国との距離は160kmになる。
しかも、中国は次に八重山を領土にしようと狙ってくるはず。
えっ、中国はそんな意志はない?
中国の拡大志向は事実。フィリピン、ベトナムも島をめぐってやられている。
中国はたくさんの国と国境を接しているから、領土紛争はお手のもの。

尖閣なんて人の住んでない場所、いらんやん、
海底油田なんか、いらんやん。
そんなんのために争うなんてあほらしい、と思っていたけれども、
八重山の人たちを守る為なら、尖閣は渡しちゃいけない、と思った。
八重山の人が中国になることを望むなら、それはそれでいいけれど。

強引に国有化して中国を刺激する石原の乱暴なやり方はいただけないけれども、
手をこまねいていても仕方ない。
もっと、政府には平和な形で上手くやってほしいところである。

ただ、尖閣なんて中国にあげればいい、
というノーテンキ平和主義には釘をさしておきたっかった。

少しマジメになってしまったけれども、
まあ、こういうことを考えるのが旅の醍醐味ということで。






4年ほど前に石垣島と竹富島に行って、
今回の旅で3つ目の八重山諸島。
西表島はその2つの島とは全く違っていて。
人に厳しい、いや、人を拒んでいるような島だった。

島の90%がジャングルということもあるのだろう。
ほぼ同じ面積の石垣島の人口は45000人、西表島は2000人、
コンビニも何もないけど、だからこそ自然がたくさん残っていて、魅力的なのである。

ビーチリゾートで有名なボルネオ島のコタキナバルにいったけど、
海はこちらの方がはるかに美しかった。
自分の国に宝石のような場所があったなんて。
灯台下暗しってやつだろうか。「下」というには少し離れているけれども。

できれば毎年行きたいぐらい。幼児を連れて海外いくのは大変だし。
とはいえ、八重山の他の島も行ってみたいのである。
そして、すべての島に行ってから、毎年いく島を決める。
イリオモテでハイになっている今、そう思っている。

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