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2021年10月10日日曜日

高松を歩く

完全予約制の古本屋、高松のなタ書に行く。
噂に聞いていた書店である。




店内に本がインスタレーションのように並んでいて
1冊でも欠けるとその空間が壊れてしまいそうだ。
それぐらい完成された空間だった。

店主のキキさんが「じゃあ町歩きに行きましょうか」と
頼みもしないのに店を出て高松散策が始まった。







飲食店、古着屋、接骨院、ゲストハウス、雑貨店、カフェ、
ギャラリー、ゲストハウス・・・高松のコアなスポットをガイドしてもらう。
結果、半日のツアーとなった。



自分の写真集を置いてもらうとするがな夕書では
取り扱わず知人や通りがかりの人に強引に買わせようとする。
結果10冊ほど売れた。

写真集は結構売れた。しかし。キキさんは仲介料は一切取らない。
インドの押しかけガイドのように勝手にガイドをしてから
最後にガイド料を請求するということもない。
何なんだろう、この人は。
最後までそれを掴めぬまま、高松を去った。


追伸 まゆこちゃん、いろいろありがとう。

2019年2月19日火曜日

上田の核心


別別所温泉から上田駅へ。駅前には真田幸村が鎮座する。
真田幸村終焉の地である大阪の天王寺から生誕の地である上田にきたのだと、
この像を見て思う。天王寺の安居神社にある像はもっと老いて疲れていた。





市街地を散策するとエゴが半端ない看板を発見する。
自己主張が少ない土地だと思っていたが意外である。
オレオレ詐欺などしていないかチェックした方がいいかもしれない。


夜は上田商工会議所で講演をする。
講演を終えて司会者が「話が伝わった人」と質問するとみんなが大きく手を挙げた。
ある参加者の方がが「良いセミナーとは、賢くなった気分になれるものではなく、自分はこれをやろうと具体的に動き出せるものだと思います。」と感想をくれた。
上田の人々にきっと強く届いたのだとおもう。


講演を済ませたあとはゲストハウス『犀の角』へチェックイン。
1階がカフェと演劇のステージという斬新なつくり。


翌日は、地元の原田さんのガイドで上田を回る。
まずは岡崎酒造という地元の酒蔵へ。朝から試飲をさせてもらう。
酒が弱いものだから朦朧としてきた。
会長の岡崎時子さんは大阪の阿倍野出身。
大阪が恋しくていまでも冷凍のきつねうどんを買い込んでいるとのこと。
そしてなにより長女が漫画家のおかざき真里さんってことでびっくり。
そしてなにより会社の同期の伯母さんってことでびっくり。
亀齢はこれまたたまらなくよいお酒。
とはいえたくさん作れないからなかなか出回らないのだとか。


ほろ酔いのまま上田映劇へ。
看板が雷門ホールとなっているのは『青天の霹靂』という映画の撮影で作られたセットを
そのまま残しているのだとか。

客足が低迷して2011年に休館した。そのまま取り壊すという話もあったが「娯楽の記憶を消したくない」と廃業間際だったホールを復活させた原さん。



劇場には娯楽の記憶が確かに刻み込まれている。

たくさんのヤニと感動を吸ってきただろう天井

バックヤードには住み込みで働いていた映画技師の部屋がそのまま残されている。


朝から活発に動いたところで上田の名店へ。

入るなり名店の佇まい。失敗する気がしないのだ。

そして出てきたあんかけ焼きそば。
パリッと焼いた細めの平麺にあんかけがかかっていている。
からし酢を好みで追加して食べる。
焼きそばと冷麺を親に持ち、祖父は天津飯といったところだろうか。
こういう肩肘はらない地方の名品が大好きで
会社の近くに支店を出してくれないだろうかと祈るばかりである。


上田市郊外へ移動し、バリューブックスの倉庫を見学。
毎日1万冊の本が全国から来て、1万冊の本を全国に出荷するという。
滞りなくそれを進めるその美しいシステムと規模感にわくわく。
IKEAに初めてきたときの興奮と近い。

買い取れずに廃棄処分になってしまった本たちが収集車に吸い込まれていく。
まとめて静岡の古紙再生工場へ送られる。
本たちの一生がVALUEBOOKSの記事になっていた。

それぞれの本は工場でドロドロに溶かされて、大きな1つの紙の塊になる。
そしてまた紙になる。
それは人間が死ぬと魂が抜けて宇宙へと上り、
無数の魂が集まった1つの大きなエネルギー体に戻り、
またそこから小さな1つの魂が飛び出して、
新たに生まれてくる人間の中に入るというチベットの死者の書の教えを思い出す。

きちんと本を買取って、買い取れない本にまで丁寧に気を配る。
VALUE BOOKSは本に真摯に向かい合っていた。



倉庫を案内してくれた飯田くんと1枚。
このあとは温泉に入って上田巡りは終了だ。

上田の名所を駆け足で回り帰路につく。
時間がなかなかなく隙はあまり撮れなかったのでまたの機会としたい。
約1日の短い時間ではあったがガイドの原田さんがいたからこそ
上田の名所やキーマンに会えた。核心に迫ることができた。

上田はすばらしく美しくたくましい。
こんな場所が日本のあちこちにあるのだから日本は豊かだと思うわけである。



2019年2月17日日曜日

別所温泉へ

ローカル路線でとことこと。
やってきたのは長野県上田市にある別所線。
まるでバスのように前方の運転手が切符を回収する。



別所温泉に到着した。


切符のもぎりはアニメキャラ。しかし年齢は高い。


大阪から5時間を超える旅の疲れをいい感じのカフェでジェラートを食べて癒す。
アイスを食いたいと思うほどに別所は意外に暖かい。

温泉旅館上松やにチェックイン。
「一人旅館」なる概念を提唱していたのに惹かれてここに泊まることにした。
普通のシングルの部屋もあったがせっかくなので真田戦国部屋なる部屋をとってみた。


まるで幸村がここで寝ていたかのような、
質素でシンプルながら居心地のいい部屋である。
見事に一人部屋である。シングルベッドである。
旅館で一人用の部屋にお目にかかったことはない。


仲居が夕膳が部屋に運んできてそろそろ食べようかするときに
ドラの音が鳴り鎧甲冑の男が現れた。


仮面をとって一杯ついでくれる。武者はなんと旅館を経営する会長だった。

部屋の片隅にあった兜を被って記念写真を撮る。

一人で夕食を食べながら、晩酌をやりながら仕事のことをあれこれ考える。
真田幸村も晩酌をやりながら合戦の戦略を考えたに違いない、
とぼくが幸村に思いを馳せた時点でこの宿のコンセプトは成功しているように思える。

別所温泉は源泉掛け流しで、
かつ温度調整をせぬままのお湯に入れるので泉質がすばらしい。
今まで入った温泉の中でいちばんの泉質だった。
またのんびりと別所に行きたいと思う。

2018年7月29日日曜日

大野で話そう

この日は第2の故郷、大野でのイベント。
「え、普通の格好でやるの?」と大阪でも受けなかった
お笑いレッシャーを大野の人々から受け、
大野で教わった渓流釣りの格好で登場する。


お客さんは結構たくさん。大野の人はあったかい。

ぼくは釣りの服装のやめどきを失い、そのままトークすることに。

 最後には、「迷子のコピーライター」特製水まんじゅうと!

ケーキ!気持ち悪い謎の生物部分ももちろん食べられます。

 作ってくれたのは松田陽明堂というお菓子店の松田さん。



第1回の大野ポスター展に参加してくれたのがきっかけで
いつもなにかとお世話してくれる大野のあったくておもしろいおばちゃん。
北陸人とは思えぬこの人のマシンガントークとツッコミは関西人も押されがち。


 最後はみんなで記念撮影。

そして、ここからは第2部ということで、大野の釣り友でもありU友でもある、
印牧タクローとトーク。
UFO、宇宙、古代文明、ムー大陸、地底人、ネアンデルタール人など
世界の真実について二人で語る。


残った参加者とそのままUFOを呼びに行く。
しかし、それは失敗に終わった。
今まで大野で何度か見れていたがダメだった。
3週連続で呼んでいたが、ここで連続記録は止まる。



最後にぼくが大野でしたいくつかの仕事のうちの1つを紹介しておく。
大野は人口が減少していて、なかなか若者が戻ってこないという問題があった。
そんな中、少しでも若者が戻ってくるようにと企画を考えた。
高校を卒業する生徒たちににいつか戻ってきてほしいという思いをこめて、
卒業式で親からサプライズに子どもに歌を贈った。
ぼくは歌詞を書いたのだった。
サプライズは最初だけだったが、2年目、3年目と歌のプレゼントは続いている。
この曲はきっと、しばらくは大野に残るだろう。
もしかしたらずっと残るかもしれない。

そんな仕事はなかなかないわけで、われながらいい仕事をしたなと思うわけである。

2018年7月14日土曜日

戸隠の奇跡

イベント翌日は、柿ちゃんとその部下のだんごくんたちと
戸隠へキャンプ。市内中心部から1時間弱で山深い場所へ。
さすが長野である。


釣りでもやってみようじゃないかと、だんごくんと2人で釣りに行く。
なんと、すぐにイワナ釣れたのだ。
初めての沢はポイントがわかりにくく、なかなか釣れないのだが
すぐに釣った自分をほめてあげたい、

キャンプに戻り、そ焼いて食う。最高だ。
ちなみに、イワナの下の魚はシシャモで決して釣ったものではない。




夜、みんなでUFOを見に行こうという話になって
14人で戸隠神社近くの鏡池というところへ行った。
真っ暗だった。ぼくら以外誰もいなかった。

すぐに光る物体がやってきた。こちらに近づいきた。
何人かは逃げた。それは蛍だった。

しばらく空を見ていると、やってこ!シンカイの店長ナカノヒトミが
「あ、なんか動いてる!」と声をあげた。小さな光が不思議なふわふわと動いていた。
それは飛行機とも違う動きだった。そのあと、立て続けにいくつかの光が不思議な動きを見せた。NIKEのマークのようなものを描いた
見える人と見えない人がいたが、その差は、経験と視力だと思う。
目が悪い人は星かそうでないかの区別がつきにくい。


気持ちも落ち着き、ずっと空を見上げていると首が痛くなるので
みんな地面に寝転がった。何か不思議な光がずっと動いていた。
夜も更けてきたのでそろそろ帰ろうかと起き上がると
一人、起き上がらない人間がいた。

お母さんは木星人と言っている、ヒュウガくんである。
みんなが呼びかけるもののヒュウガくんはまったく目を覚まさない。
もしかして!と呼吸を確認するが生きている。
しかし、意識が戻ってこない。



体を激しく揺らすとようやく起きた。
彼は寝ていたというより、意識を失っていたという感覚だそうで、
周辺の記憶が一切ないそうだ。

みんなで立ち上がって、そろそろ帰ろうかと車に向かったときである。
夜空に一等星を20個ほど集めたような大きさの光がぼんやり光った。
線香花火のようにじんわりやさしく光って消えた。
「もう一度出て」と声にだしてお願いすると、
また出てくれた。

すごい光だった。あんな大きなものは今までみたことがない。
これはその場にいた14人全員が目撃した。
目が悪い人間も全員見えた。

平成の夏の思い出ができたね、とみんな帰ったいった。

なんと、これが記事になった。
書いてくれたのは冒頭の写真のだんごくんである。
だんごくんは熱に浮かされたように記事を書いた。


いろんなことがあった平成最後の夏である。