2013年11月10日日曜日

宿の無い不安

近鉄大阪線宇治山田駅下車。
降りると、これ。ああ、田舎に来た感じである。

ファミマのおばちゃんが大量の赤福を持っている。ここは伊勢だ。確実に伊勢だ。



今日は宿を予約せずに行き当たりばったりでとろうと思った。
たまには昔バックパッカーをやっていたときのように
そういうことをしたくなるのである。
そして、見つけた!と思ったいい感じのゲストハウスは一杯だった。
その後、近くの旅館を3つあたるがいっぱいである。
遷宮効果だろうか。
とはいえ、駅前に味気なくそびえる普通のビジネスホテルには泊まりたくはない。

辛抱強くホテルを探すが付近にはない。雨が降ってきた。
重い荷物を背負ったまま近くにあったアーケードのある商店街を歩く。
商店街を歩いていると、だんだん街中から離れていく。ホテルなど全くない。


20分ほど歩いた後、繁華街の果てに見つけた怪しいホテル。
しかし営業していない。半ば廃墟と化している。
こいつは参った、そろそろ楽天トラベルの出番かもしれない。



タクシーを拾って町の中心に戻ろうかと思ったそのときに、ゲストハウスが現れた。
商店街の最果て、熟女キャバクラの隣にあった「ユメビトゲストハウス」。
旅の神様と商店街の神様がぼくに味方した。

1階は改装中ということもあって、通常2300円のところを2000円の宿泊料金である。

まるでベトナムの負傷兵のキャンプのようなドミトリー。
しかし、清潔感はある。


宿に風呂はなく近くの銭湯へ。
「ゆ」の文字は半分消えていたが、湯の量はちゃんと肩まであった。


ゲストハウスに戻ると1階にはゲストハウスの住人達が作った『商店街本棚』がある。
この本棚は商店街の地図になっているのである。素晴らしい!


夜は宿泊者が集まって小宴会。これがゲストハウスの醍醐味でもある。
話していてわかったのだが、ゲストハウスの支配人の水落くんは、
なんと、ぼくが講師をつとめる明日の会合の出席者なのであった。
縁である、縁である。伊勢では「ご神縁」というのだそうだ。
明日さんざんやるというのに、
伊勢の町おこしプランを夜の11時にきかされる。水落くんは熱心であった。