2015年2月6日金曜日

日下祭 第二部

第1部が終了した。第二部までの時間は10分。
急ぎお色直しをしなくてはいけない


ひげを剃り、マユをとる。



そしていざ会場へ。殿からファラオへ。



王から王へ。


アラブ風美女+α に囲まれ着席する。


そして来賓あいさつ。
まずは第一回の商店街ポスター展の舞台である
新世界市場の前会長、澤野さん。


ステージ上で女に絡まれながらの挨拶である。



そんな中を澤野さんらしい飾らない素敵なコメント。
澤野さんは新世界市場で下駄屋もしながら
あのJAZZで有名な澤野工房も営んでいる。
こんなおもしろい人が新世界市場の会長であったからこそ、
商店街ポスター展をすることができたのである。



続いて第2回の商店街ポスター展の舞台、
文の里商店街会長の江藤さん。
二人して辛苦をなめたあの夏の日は忘れません。



乾杯が終り、演目へ。
第二部の1発目はザ・グレース。
セルフ祭や新世界の昭和祭りなどことあるごとにお世話になっている。




ステージでも、客席でも、50'sの人が30人ぐらいが踊っている。
ユニバースでロカビリー、こんな時代が普通の時があったのだろう。
時代感覚が狂ってゆく。




王も踊らずにはいられなかった。




王が踊ると、会場みんな踊りだす



よくみれば直属の上司の餅原さんまで踊っている。

元支社長まで踊っている



サイコーのもりあがりで始まった第二部である。




続いてはその勢いのままに、
一発芸十六連発。まずはPIKA☆のピンクレディー


大原漢太郎、失敗したブレイクダンス

福居亜弥、木魚


勝村秀樹、告白。


小路翼、河村隆一のモノマネ

よっぴ&もえ CHARAのモノマネ

おちゃづけ 『北の国から』のモノマネ

田村尚子、朗読


フナショー、ベガ

佐竹店長「仮面ライダーアマゾン」

ほかにも6つの一発芸。写真がなかったので申し訳ない。
動画には残っているのでぜひみていただきたい。




一発芸の乱れた空気からでも芸をできるのはこの人しかいない。
DJ 方 aka 水内義人 。
関西アート界では水内義人として、
関西音楽界では『巨人ゆえにデカイ』のギターヴォーカルとして
異彩を放つ要注意人物である。
さらには、おなら選手権の主催者でもある。




一発芸で温まった空気が、
だらだらとしたとりとめもない話で話でしらけにしらける。
しかし、最後に緩和し、場内は大爆笑。
笑いとは緊張と緩和で発生するというまさにモデルケースである。

ちなみに、彼の左足にはプロテクタがまかれており
左足を引きずりながら舞台袖から登場した。
それをパフォーマンスと勘違いしたスタッフがいたが、
実は1週間前に膝の皿を割ったところなのだ。
ケガをおしての出場、感謝しかない。




そして伊勢田勝行。




アニメのテーマソングを歌いながら1人3役をこなす。





ステージ上で客席に背を向け悠々と衣装チェンジ。
足元にはカツラが落ちている。
そのマイペースなパフォーマンスに会場はどう反応していいかわからない。




こうみえて伊勢田さんはすごい人なのである。

ぼくは今まで唯一出会った天才である。
自分がとある仕事のために書いた彼のプロフィールを以下に。
漫画家。映像作家。自作の漫画を自身でアニメ化する。アニメ内のキャラクターの声優をすべて1人でこなす。アニメのテーマソングは自分で作詞作曲する。それを自分で歌う。さらには自身の漫画のコスプレまでして人前でテーマソングを披露する。完全なまでにすべてを自分一人で作り上げる孤高のアウトサイダーアーティスト。その作品のスタンスもさることながら、パソコンを一切使わないその独特の映像制作方法もオリジナリティにあふれており、誰も真似することはできない。ファンはそれを『唯一無双』と称する。伊勢田勝行のフォロワーは自らを「伊勢田者」と称するほどの熱狂的ファンを持つ。
作品『浅瀬でランデブー』『アーアーチェリー』『恋戦士ラブコメッサー』(アニメ)『聖ジェルノン』シリーズ(特撮)など多数 http://ai7n.com/viii/111120/

彼は疑うことなく天才だ。
とはいえ会場は微妙な空気に包まれた。


つづいてドウジマンスタイル。
会社関係のイケイケの女子たちのユニットである。




女性が踊るということでは伊勢田さんとは変わらないが、
こうも違うのはどうしてだろうか。



金塊があまっていたので、好きにとれといったら、こうなった。




いよいよオオトリ、神龍。
ぼくは彼らをだんじり原理主義者と呼んでいる。
彼らは路上で爆音でだんじり囃子を演奏しては、警察に怒られる。
ぼくが彼らを初めてみたのもあったのも、
JR大阪駅前でゲリラライブをして警察に怒られていた時だ。






龍踊りを踊るメンバーたち。

 この女の子は16歳だ。


この子はいくつだ?






筋金入りヤンキー 神龍の石川会長の太鼓が唸る。





ぼくも龍踊り。

頭の飾りがとられた。右の人の顔を見てほしい。
さらに衣装もなくなった。




きづいたら半裸で踊っていた。


ぼくは似ていた。


『地獄の黙示録』のカーツ大佐に。そうだ、もう狂っている。


そして最後の挨拶だ。






王の挨拶、なのに、モノがたくさん投げ込まれる。
民衆の心は離れていたのであろうか。



最後のどさくさにまぎれて妻がステージに連れて来られた。






妻が挨拶をする。そんな話はきいていない。
王の威厳もなくなり、奴隷のようなひどい顔をしている。


しかしもう最後は踊るしかない。


日下祭、これにて終了!
総勢28演目 4時間にも及ぶ祭りが終了だ。



ありがとう、みんな。

自分が主催のイベントは、セルフ祭、そして、
自身の結婚パーティまで来場者に気を遣わざるを得ず、
いつも楽しみきれなかった。今回はひたすら楽しかった。
自分の見たい芸を美女に囲まれてただ見ていたからである。
この上なく贅沢な時間であった。

「猛烈に働いてもいいが、猛烈に遊ぶということができないといけない」
と言い残した佐治さんだけに、今夜はきっと天国でウイスキー片手に
楽しんでいてくれたことだろう。



日下祭はなぜかYahoo!ニュースになった。
さらに何人かの人がブログにアップしている。
複数の視点からぜひ日下祭を見てほしい。

小堀友樹(日下祭装飾担当)による。
ムチャぶりされたスタッフの苦悩を綴った良記事である。

文の里商店街で不動産店を営む定山社長のブログ
日下祭および電通という会社がいかに奇妙かを描いている。

なんと30分近い動画がアップされている。

槻ノ木カメラマンが撮ったムービーも以下に。
適度にまとまっているのでぜひ見て欲しい。
動画で見るとよりカオスな空気がわかってもらえると思う。







日下祭、もう二度とはないだろう。
さらば、皆の者。