ちなみにこれが初めに全員集合したときの凛々しい姿。
もはやこの時の初々しさは、ない。
解散後、地元吹上町に住んでいるデザイナー大寺さんの家におしかける。
門をくぐると、唖然。片田舎に現れたモダンなる何か。
しかも、壁の色はぼくが大好きなマラケシュの家並みのピンク。
庭を横切るとタイムマシンのような超人工物。
しかし、不思議と自然と調和しているのである。不思議と。
渡り廊下を渡り、家へとアプローチ
家主 IN 仕事部屋
家の前は崖に茂る緑。
こんなものを前にいつも仕事をしていたら考える企画の質も変わるに違いない。
大寺さんは一度、渋谷の一等地にまで事務所を構えた売れっ子だったらしい。
しかし、そんな生活にふと疑問を感じて祖父の家があった吹上に引っ越した。
そんな、大寺さんは田舎に戻ったからといって都会を諦めていなかった。
都会的なセンスで家をつくり、服を着こなし、物欲もあきらめていなかった。
決してDown to earth じゃない田舎暮らし。
それが、とても新鮮だった。
発起人の浜地さんは蒲生市で武家屋敷を改装したカフェをしている。
ラーメン屋のポスターを作った橋本さんは鹿児島にゆかりもないのに
東京から居を移し、鹿児島で有名な雑貨店とカフェを営んでいる。
作品のクリエーティビティは東京や大阪の方が高いかもしれぬが、
生活のクリエーティビティはここ鹿児島の方が高いように思えた。
発起人の浜地さんと大寺さん。ナビでぼくの帰り道を考える。
ありがとうございました。
これから鹿児島が、デザインの力でちょっとずつ元気になっていきますよう。