新世界でやっていたポスタープロジェクトがここでも
行なわれるということで急遽、やってきたのだった。
主催しているのはOSHIKAKEデザインかごしま
鹿児島のグラフィックデザイナーを中心に12名が集まった
デザインの力で町おこしをしていこうというユニット。
第一回は鹿児島県日置市吹上町永吉。
平成の大合併で役場のあったまわりに栄えていた町は
突然変わってしまったのだそうだ。
この町をポスターの力で盛り上げようと12店舗を12名のデザイナーが
それぞれ担当し、地元の市にあわせて、今日、お披露目となるのである。
ラーメン屋さんとポスターをつくった橋本さん
昼飯はここのラーメンだった。昔ながらの、本当に昔ながらの醤油ラーメンと
カンスイの味がたっぷりする黄色い麺。ほっこりおいしかった。
こちらはポスターを挟んで話し込むおばさんとコピーライターの大迫さん
カメラマンだけどもコピーもデザインも自分でやった児玉さんと
和菓子屋のおかみさん。メディアの取材もたくさん来ていた。
それにしても、ここの「かるかん」はめちゃくちゃうまかった。
これはOSHIKAKEデザインかごしまの発起人浜地さんがつくったポスター。
「映画俳優みたいねー」とおばちゃんたちが言うと、
少し照れていた硬派な店主がかわいい。
ここは商店街ではなく、商業地区と言えばいいのだろうか、
田舎の町でお店が集まったエリア。
アーケードがないのでポスターぶら下げるでもなく、このように額に入れて飾る。
この額は地元の木工屋さんがボランティアで作った。とても立派な額だった。
雨、しかも平日にもかかわらずお客さんは多い。
各ポスターにスタンプを置いて、スタンプラリー形式にしているのが
人を良い感じで循環させていた。
地元の小学生も見学にくる。ポスター見学は授業に組み込まれたそうである。
地域が一体となったポスター展である。
(つづく)