2012年5月21日月曜日

NEW SUN !

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日食が一段落した後、ライブが開始。
日食からボアのライブなんて、なんて贅沢な流れなんだ。
pastedGraphic.pdf太陽をフィルタを通さず直接カメラで撮ると、ケラレがリングになっていた。
サングラスで自分の肉眼で見ると、太陽の周りをこのような
青紫の光の輪っかがくるくる回っていて、とても不思議。

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ボアダムスのライブがあるからそうおもえたのか、
なんだか、世界がボアダムスの『SUPER AE』のジャケットのようにみえた。


二日前の品川ステラホールのライブでスピーカーの上から観客席へジャンプして
複雑骨折したアイちゃん。
それきいていたので、今日ライブ出るのかなあととても心配だったんだけども、
出てくれた!わーい

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でもやっぱり痛いみたい。
ライブ中、誰かの荷物のように自分の足を抱えて、ポジションを変える。
病室のベッドの上からライブしているようだった。
周りのメンバーはお見舞いに来てくれた人に見え、
EYヨちゃんのきてる服も病院のパジャマに見えてきた。
おかん「あんた、怪我してんねんからかライブやめときい」
EYヨ「せっかく、みんなドラムとギターもって見舞い来てくれたんやから、やらあかんやろが」
おかん「そんなんいうたかて、あんたの体がいちばんやないの!」
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「うるさあああああああああああい!」
みたいな病室ベッドからのライブだった。
アイちゃんならきっと、ナースコールも点滴も楽器にしちゃうに違いない。
音はとてもよかった。
今まで経験したライブは、アイちゃんという中央の渦に向かって
バンドとオーディエンスのパワーがのみ込まれていってどかーんと爆発!
”集中”といった感じだったけど、
今回は、アイちゃんの体調が万全でないことや、
野外ということもあって”拡散”しているよう気がした。
とはいえ、”拡散”ぶりもとてもよくて、
音が自然や太陽や人々に溶け込んでいるようだった。
これだけライブについて熱く語るのは、
ボアダムズは世界で一番好きなバンドだからで。
大学のころから十数年間、ずっと世界一。
なんでこんなに好きかというと、
朝日をみたら人間誰しも力を感じるでしょ
夕日を見たら人間誰しも綺麗と感じるでしょ
満月をみたら人間誰しも静けさを感じるでしょ
そんな自然の偉大さを感じたときに触れる心の琴線をかき鳴らしてくれるバンド
人類全員が共有している記憶のようなもの
DNAに記憶しているようなものを音として出してくれるバンド。
EYヨちゃんは、いつも向こうの世界とこっちの世界をつないでくれるというか、
人類の太古の記憶の扉を開けてアクセスできる人で、
それをこちら側の人間に教えてくれる。
シャーマンといおうか、預言者というか、霊媒師というか、何なのだろう。
言葉にすると陳腐になってしまうな。
ライブでは実際に世界を開いてくれるところがこの目で見える。
扉を開けて中に入って拾った音なのか言葉なのかがわからないものを、
ぼくたちに教えてくれる。
そして、YOSHIMIちゃんたちバンドメンバーがそれを増幅して
さらにぼくたちに教えてくれる。
コルトレーンは精神の内奥に向い、
SUN RAは宇宙に向かい、
BOREDOMSは太古に向かった。
と書くとなんだかスピリチュアルなバンドみたいだけども、
そこにポップさとユーモアがある。それがこのバンドのすごいところ。
そっちの方に傾倒しすぎていってわけわかんないことになるバンドも多いのだけれども
なんだか、最後に笑えてしまうんだなあ。
レンタルビデオ屋でバイトしてるときに、
ボアダムズのCDをお店でかけたら、
客がみるみる引いていって店長に怒られたり、
ユーラシア横断の旅をしたまだiPodもない頃に、
CD walkmanと小さいけど高性能スピーカーと、ボアダムスのCDを持っていって、
世界各地の安宿で音楽聴いてたら、そこに泊まっていたこれまた世界各地からきた旅人たちが
「えっ、何これ?すげえな。教えて」ってことになったり
ボアダムスが好きということで友だちができたり、
人とどんどんつながっていったりと、もう思い出がいっぱいなのである。
村上春樹という作家が日本にいて、
彼の作品を日本語で読めて同時代に生きているという幸せと同じように、
ボアダムスが日本、しかも、大阪にいて、
同時代を生きているというのは本当に幸せなことである。
ボアダムス、日食、選りすぐりのDJ、すんごい夜のビジュアル、心あるごはん、
久しぶりにあう友だち、そう、今回のパーティには「豊かな」時間が流れてた。
こんな心身ともに豊かになれるパーティはないなあ。
みんな、ありがとう。
オーストラリアもいくぞー!








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