2019年8月17日土曜日

死者を呼ぶ

仙台のカメラマンに絶対に行った方がいいといわれ、
その画像を見せてもらったのは5年前。
ようやく、念願の西馬音内盆踊りに来ることができた。


町には美しい提灯が吊るされている。

早速踊り子がいる。

と思ったら人形であった。

いざ、祭りの会場へ。
歴史景観が保全されている町のメインストリート櫓が建てられている。
その上では十数人の楽器隊が配備されている。

音楽を待つ踊り子たち。


そして、囃子が始まった。



お盆に行われているからという先入知識もあるからだろうが、
まるで死者をこの世に呼び込むかのようで。

頭巾の中から霊が見えているようで。



動画でみるとなおさらそうで。

頭巾の中はあどけない少女であったりするわけだ。


橋の欄干にも飾られている。

頭巾が売られていて、買おうかどうか真剣に迷ったあげく冷静になった。

祭りの衣装にはもう一派ある。編み笠を着た女性たちである。











阿波踊りのような編み笠を被っているが顔はずっと隠している。
ひとつひとつ指の先の動きまで確かめるように、ゆっくりと踊っている。
と書いたところで写真と文字では伝わらないので動画でどうぞ。



わかっていただけたであろうか。


着物がまたかっこよく、着物が線対称というルールのものでパッチワークされている。
すべて異なり、1つとして同じ衣装はなかった。
親子代々受け継がれ、数百年を超えるものもあるそうだ。





顔は出さないもののうなじだけが露出している。それが妖艶で美しい。



自販機でジュースを買う様さえも美しい。


ドリンクを取り出すさまも踊りの一部のようである。



結局、祭りの最後までいてしまった。
最後は櫓のお囃子が最高潮に達して終了。
あれ、このノリはクラブではないか。
ステージにDJがいて、みんなが踊って。

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