2018年2月25日日曜日

冬の奥越の楽しみ方 2

スキーのあとは、大野の隣の勝山の左義長祭りへやってきた。
勝山の中心部には屋台が出たり、
法被姿の子が歩いたりと真冬にも関わらず賑やかである。



スーパーボールをすくい過ぎている少女。
もうこれは、すくうのではなく、外枠にひっかけている。
大阪の屋台では許されない技である。北陸の人はおおらかなのだろう。


老夫婦が大量のぬいぐるみを運んでいる。
屋台の景品か何かだろうか。



目当てのものにたどり着いた。
お祭りの櫓である。

 櫓の上でお囃子に合わせて子どもが優雅に踊っている。


お囃子は横で生演奏だ。
三味線、笛、鉦、太鼓のお馬鹿でノリのいいとてもアッパーな曲。
体を動かさずにはいられない。




くるくるとバチを回し、踊って、魅せて、太鼓を叩く。



こちらは陽気なおじさん。
志村けんのへんなおじさんのルーツは左義長祭りにあるのではないだろうか。


別の櫓では若者たちが踊っている。

地元勝山高校の日本文化部の部員たち。
髪型もキメて、文化系っぽくないやんちゃぶり。


男子と女子と打ち手が代わる代わる変わって行く。
若者も祭りのルールに従いつつも、羽目を外して思い切り祭りを楽しんでいる。
こんな祭りはだんじり祭り以来だろうか。
若者が祭りで馬鹿騒ぎをするのは完全に善である。


別の櫓では子どもたちが大集合。



ちょっと腹ごしらえに屋台へと行く。
シャネルとカステラがモノクロでキマっている。


こちらはド派手な屋台。
大阪では普通だが雪の降り積もった街で見ると目が痛い。


松明を持った団体がどこかへ向かう。
まるでKKKのようである。

九頭竜川の河原へ出た。

つまれた藁に点火する。

火は轟々と燃え上がる。雪の上だが関係なく燃える。
これが左義長祭りのクライマックスのどんど焼きだ。



ヒーローの助けを待っているような炎に囲まれた人々。


火は20分ほどで小さくなってきた。

棒の先に餅をつけ、どんどの残り火で焼いている。


これを食べると無病息災。
これで祭りは終わりである。




河原から街中に戻るとまだ祭りが続いていた。

祭りが終わるのを惜しむように太鼓を叩く。

それを見上げる親。
「息子も大きくなったなあ」と親たちは今晩は子どもの無茶を許すのだろう。
ああ、ぼくもこんな風に親に見上げられたかったし、
こんな風に子どもを見上げたい。

そろそろ、帰る頃である。

左義長祭りの歌と踊りは写真では伝わりにくいので
ぜひ以下の動画で見て欲しい。



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