2014年11月10日月曜日

不思議な長泉町

七五三、三嶋大社にやってきた。
本日は三島市の隣、長泉町で講演があるため、周辺をぶらり。 



大社の池にはうなぎがいる。
うなぎは神の使いとしてこの地方で崇められいて、
食べると 神罰が下ると、昔は食べる風習はなかったそうだ。


現在は、神社の真ん前はこれだけど。
幕末の動乱時、薩長の兵隊が江戸に攻め上がる際に三島を通ったときに
うなぎを食いまくって以来、三島の人も食べるようになったのだとか。



うなぎと同じく神の使いとされている鹿が境内に いる。
なんと、奈良の鹿はここからおすそわけされて増えていった。
三嶋大社と春日大社の宮司が仲良しだったので、鹿を何頭か譲ったそうだ。



聖なる鹿のとなりではだらしのないおっさん。  (大宮町 三島市)



こんな豆知識を教えてくれるのは勝又さん。
長泉町商工会で働きながらも、
実家が神社なので人手が足りないときはたまに神主をしている。


勝又さんの管轄、八幡神社にある遺跡「対面石」。
ここで源頼朝と義経がはじめて相対したそうな。  (下土狩 長泉町)

とある公園の展望台。展望台といいながらみんな下を見ている。



見下ろしているのは巨大な湧き水スポット。
写真ではわかりにくいのだが、筒の中央から
砂煙をたててブクブクと水がわんさか溢れている。



柿田川。このポイントは源流から200メートルほど。
なのに湧水の量が半端ないのでこの川幅にこの水量となっている。
全長わずか1.2kmの川である。 (八幡 清水町)









おもしろいところがあると勝又さんが連れて行ってくれた
住宅街にひょっこり現れた『鮎壷の滝』
溶岩質の岩石の中で流れる独特の光景、
落差は10メートルほどあるだろうか、立派な滝である。




溶岩がごろりと転がっている。


しかし、滝の向かいはマンション。



たくさんのマンション。  (下土狩 長泉町)





また別の場所に移動する途中の国道の脇に入ると、立派な流れ込み。
このように長泉は立派な自然がありながら格別注意が払われていない。
(下土狩 長泉町)

山の手の富士山の麓へ移動する。



クレマチスの丘という美術館、庭園、高級レストランが一体となった複合施設が現れた。
山の手はこんな施設や別荘が建ち並ぶハイソなゾーン。(駿河平)


そのすぐそばは工業団地という不思議な町のカタチ。

首都圏に近いという利便性が企業や人を呼ぶけれども、
首都圏へ人が逃げて行きもする。

首都から無秩序に伸びてくる手を握り、時には振り払い、
一体、どんな町を作っていくのだろう。
ただの首都圏の便利な衛星都市では終らぬ、
長泉の個性がこれから湧水のように溢れ出んことを祈る。

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