2014年1月31日金曜日

だんじりキッズ

所要あり岸和田へ。
やはり岸和田、町のあちこちにだんじりの跡がある。
サントリーの自販機までもが、黒色に塗られて各町の印が入っている。


こう堂々と言われるとそうかもしれないと思ってしまう。いいコピーだ。


市民ホールとショッピングモールに挟まれた神社。不思議な光景である。
小さな境内ながら両サイドに巨大な社務所を持ったように見えなくもない。
ここはカンカン場といってだんじり祭りの中心地である。



時間が空いたので近くのIMAXシアターで『ゼログラビティ』を見る。





映画の後は近くの「だんじり会館」にてだんじり3D映像を見る。
どちらも大迫力の映像であり、
どちらもいかに重力を制するかが生死を分けるというところが同じである。
ジョージ・クルーニーも岸和田出身かもしれないと
思うほどの男らしさと顔の濃さである。
宇宙船もいいが、ぜひとも宇宙服を脱ぎ、法被を着て、だんじりの上にのってほしい。

『ゼログラビティ』、映像は本当にすばらしかった。
宇宙の「美」と「無」に圧倒される。
映像に心を奪われすぎて物語を追うことができなかった。
もう一度見たい。けど、家でDVDで見ても魅力は3分の1ぐらいかもしれないなあ。



だんじり会館は平日の昼下がりとあって客はぼくだけ。
しかし、車囃子(だんじりばやし)演奏体験コーナーに入ると、
中学生が二十名ほどいる。平日の午後にも関わらずだ

地車の上でケータイをいじる少年と大工方の真似事をする少年。

黄色の服の少年はケータイをしまった。
血が騒いだのだろうか、友だちに大工方の動きを方を教わる。

その後は仲間で地車囃子の演奏だ。



地車囃子は1組5分と決まっており、次は別のグループが順番で叩く。



キッズたちに話しかけてみた。
この日は中間テストで学校が早く終ったので、だんじり会館に仲間とやってきた。
学校で課題でも与えられてここに来ているのと尋ねると、
みんなただ遊びにきている。地車囃子を叩くために。
4グループほど来ていたが、それぞれ違う学校から来ていて、顔見知りではない。




部活でもなく、かといってバンドでもなく、
地車に夢中になるキッズたち。なんてかっこいいんだろう。
テレビや、ヒットチャートや、学校教育なんかで、
少年がカッコいいって思うことは日本全国だいたい似たようなもの。
でも、ここの少年たちは違う。
地元の祭りを誇りに思っている。
祭りに熱狂する大人たちのようになりたいと思っている。

「岸和田に生まれてええなあ、おっちゃんが生まれたところは
 ニュータウンやったから祭りなんてなかったわ」

と言うと鼻で笑われた。






そして、ちょっぴり悪いキッズたち。
係員のおねえさんも、上手に悪ガキをあしらう。

岸和田サイコー!
いつか改めて祭りに夢中なキッズたちに迫ってみたいと思う。


過去のだんじり祭りの記事はこちら。
http://keitata.blogspot.jp/2012/09/blog-post_15.html