クリスマスの夜にひとり十三へ。
第七芸術劇場で『SAVE THE CLUB NOON 』 という
映画のレイトショーを見るためであった。
風営法で摘発された大阪中崎町にあるNOONというクラブのドキュメンタリー映画。
ぼくは前身DAWN時代から何回か行ったことがあるんだけど
なんだかオシャレな人と音楽に馴染めなくて正直、あんまし愛着がない/
まあ、行ったイベントが悪かったのかもしれないけど。
でもクラブには色々と教えてもらったし、
(特にお世話になったのは千日前のMACAOにはお世話になったなあ)
DJやイベントをやっているコから近年の大阪の惨状は聞いていたから
風営法の問題は他人事ではなかったし、
何より監督の宮本くん、出演しているミュージシャンなど
近くにいる人がたくさんいたから見ておきたかった。
「これはクラブだけの問題ではない。原発問題もすべてつながっている。民主主義と文化の抑圧だ。歴史をみればこういう時に戦争が起きている」いとうせいこう
「とはいえロンドンもニューヨークでさえも朝まで踊れないんだ、午前2時には終わらなきゃいけない。おれたちはものすごい自由な場所にいたんだ。でもそれに気づかずにだらだらと過ごしてたんだ」 THA BLUE HARB ILL BOSTINO
「これからがスタートやね」PIKA☆
ということばに集約されていたように思える。
音楽に対する愛と、クラブ、さらには自由社会に対する危機感に溢れていた。
映画は「クラブ」というよりも「ライブハウス」寄りで
「ライブ」の素晴らしさは出てたんだけど、
DJの素晴らしさとか、クラブミュージックの素晴らしさとか、
朝まで、時には、昼まで踊った後の疲れているのに満たされた感じ、
とかがあまりなくて、クラブが好きなぼくとしては少し残念だったんだけど
とはいえ音楽はどこを切っても素敵だし、見てて飽きない編集だし、
何より、風営法という題材をきっかけに、
じわじわと忍び寄る自由への抑圧に対して問題提起し、
これを映画化という大きな行動にしたことにとても意味があると思った。
NOONに馴染みがなくても、クラブと音楽にお世話になったことがある人は
ぜひとも見て欲しい映画。音楽もよかった。CD何枚か買うやろなあ。
東京はもう終ったけど、大阪・名古屋ではまだやってるみたいです。
機会あればぜひみてください。
http://savetheclubnoon.com/