今日は、澤野工房の澤野さんに飲みに連れて行ってもらった。
澤野さんは新世界市場で下駄屋とジャズレーベルという二足の間離れすぎやろと
思うほどの二足の草鞋(そういやわらじも売っているね)をやってらっしゃる方。
そのジャズレーベルの澤野工房はジャズ通の間では有名なレーベル。
日本人にあうヨーロッパのジャズ)を発掘し、日本で販売をしている。
ぼくも澤野さんに会うはるか前に偶然1枚買ったことあるのだが、
とてもいいピアノジャズだった。
新世界のディープなバーへと連れて行ってもらい、
新世界名物のグリル梵のカツサンドを取り寄せて、
ジャズや、人生の話を拝聴する。
『大人』『人生』といった授業を聴いているかのように静かに耳を傾ける。
澤野さんは弟さんとジャズレーベルを始められたんだけども、
この兄弟の人生、「宇宙兄弟」よりもおもしろい。
『ジャズ兄弟』というタイトルで朝の連続テレビ小説ができるのじゃないかと思うほど。
先号のAERAで4ページにわたり澤野さんのインタビューが掲載されており、
その人生の一片が紹介されている。 機会あらばぜひ読んでみてください。
ぼくは、普通の音楽好き程度にはジャズを聴いているのだけれども、
そんなぼくの知識にあわせてジャズを語ってくれてとてもうれしかった。
コルトレーンでいちばん好きなアルバムは『A Love Supreme』と答えると
「はあー、濃いなあ。やっぱぼくらとちゃうなあ。
ぼくらがジャズ喫茶に通うとったときに、それかかると、
お前ら、コーヒー一杯で粘ってんで、はよ帰れって意味やってんね。
でも、粘ってると、次に『Ascension』がかかるんやね。こりゃほんま帰らなあかんわー」
他にも、ECMを聴いたときの衝撃とか、
マイルスのライブを70年の大阪万博でみたとか(演奏したのは『AGARTA』だって!)
マイルスとヤッてもうたジャズ喫茶の女将の話とか、もういろいろ。
ジャズのことを本当に楽しそうに話す澤野さん。
澤野さん、本当にジャズが好きなんだなあ。
澤野さん、Bluenoteのオリジナル盤を全部もってるって!ひゃー!
いつか、澤野さんのスーパーオーディオセットで聴かせてもらおう。