2020年1月19日日曜日

Hong Kong Art Book Fair 2020/香港藝術書展

香港に来た第一の目的は「BOOKED:香港藝術書展
つまり「香港アートブックフェア」に出展するためだった。
大館(Tai Kwn) というその昔は刑務所だった場所がリノベーションされて、
アートスペースになっている。
塀の高さがその昔は刑務所だったことを偲ばせる。


会場はそこにある大館當代美術館(Tai Kwun Contemporary )。


入口でエントリーを済ませ、割りてられたブースへと移動する。



脚立と板が与えられ、こんな感じでブース設営。

写真集をどっさりと日本から郵送や自力で持ち込みトータル65冊の在庫あり。
40冊売れば、スーツケースで持って帰ることができる。


英語の名刺がなく、その代わりのポストカードを制作して貼りまくる。


初日の木曜日はプレビューということで軽い足並み。
スタート直後はほとんど人がいなくて心配したが
だんだん人が増えてきた。笑いながらも買わなかったり、


笑った末に買ってくれたり。


最後に数冊バタバタと。
そこそこの滑り出し。


初日が終わった出展者はみんなバスに乗って移動する。

スタッフたちのおもてなし。
下町の大衆食堂で宴会。


食堂の隅っこにはDJもあり。
最新のダンスチューンから香港の歌謡曲まで幅広い。



香港はもちろん、北京、南京、東京、上海、広州、シンガポール、ジャカルタ、
ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、オークランド、ジャカルタ、ベルリン、
モスクワ、オスロとかたくさん。この人はケープタウンの本屋さん。


写真展に誘ってくれたLouiza に本当に感謝。



2日目は一般公開。
赤子をあやしながら本を探してたり、

まるでエロ本を見ている男子校生のように写真集を見たり。


クールな香港のデザイナーがさくっと購入。

右の眼鏡の青年は上海在住。アートブックフェアのために香港にやってきた。
日本語が上手で、台湾の親友(写真左)がいる。
会社の後輩の長久がつくった映画「We are little Zombie」を
「上海で見ました。とても大好きです」と日本語でぼくに語った。

東アジアの文化が混ざった彼にぼくは感動してしまった。
これがアジアの若者なんだ。分断を煽るのは政治やメディアで、
ぼくたちはそんなに差なんかない。
彼みたいな青年がいることをずっと忘れないでおこうと思った。


そして、さっき穴が開くかのように見つめていた女子たちも購入してくれた。
学生はお金がないからすべてのブースを回って吟味に吟味を重ねて、
最後に何を購入するか決める。
だから、買ってくれたのはとてもうれしい。

そこそこ売れた2日目終わる。


3日目、土曜日ということもあってスタートから人がたくさん。
これは絶対双子だよね。買ってくれなかったけど。


そして、フィーバーが来た。

香港在住のイギリス系の女の子。
こういう人がいるのが香港らしさ。


ずっとフランス語を話してたんで聞いてみると、香港系フランス人。
パリで弁護士してるという才女に買っていただく。


法被をきたお兄さんに日本語で話しかけるとまったくの香港人だった。
香港では日本のユーズドの法被を着ている人が何人かいた。
流行っているのかもしれない。


笑った果てに買ってくれた人



お父さんが息子のために購入した。


デザイナーの男性が数ページちらりと見て購入した。
え、もう買ってくれるのと言う感じでびっくり。
男は数ページ見て、さくっと買う。
女は全ページ見て、吟味に吟味を重ねて、購入する。
これが男女の違いなのか。
妻の買い物が長い理由がわかった気がする。

悩みに悩んで買ってくれた学生さん。



写真部のみんなで回し読みするとのこと。

3日目終了。写真集は残り15冊ほどに。


そして、最終日。まるでファッションアイテムのように本を買ってくれた青年。


最終日は出展者が買ってくれた。Inpatient Press NYの出版社。

香港の人気イラストレーター Charlene Man ちゃん 
@lazy press というのを運営しててめっちゃ力抜けてていいんです

香港の若き出版人たち。



最後に買ってくれたのはこのカップル。

なんと65冊すべて完売。
ありがとう、香港。



最後は大衆食堂で打ち上げ〜
香港、マカオ、シンガポール、ジャカルタ、ベルリン、ライプツィヒ、
 NY、ロンドン、韓国、北京、上海、南京、ケープタウン、
あとどっかの国の人がいたな。アートブックでつながる世界。

自分のおもしろいと思うことで、世界の人が笑ってくれて
これほどうれしいことはないもので。本当に夢のような4日間。

香港アートブックフェアの出展料はとてもリーズナブルで、
場所も香港中心部で立地がいい。
スタッフもとても親切でホスピタリティにあふれてる。
英語ができる人は出展してみる価値大いにあり。
ぼくは次は、ベルリンか、台北か、シンガポールに行く予定。




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