2015年7月21日火曜日

道端のうなぎ

道を歩いていたらにょろにょろとしているものがいる。
へびかと思ったらウロコもなく、口も変だ。
これは、うなぎではないか。
きっとこの噴水の中の水にいたのだろう・・・てなんで噴水におるねん!
道にどうしてうなぎ?どうして噴水に?とツッコミどころが多々あるが、
何よりも、このままうなぎを放置していては死んでしまうではないか、
どうにかしなくてはという危機感がぼくを襲う。
うなぎがひからびそうであまりに可哀想だ。
もしかしたらこれはヘビで噛まれたらどうしようと気持ちを
10%ほど抱えながら勇気を持ってうなぎをつかんでみる。
にょろにょろとしてつかめないかとも思ったが
若干のぬるぬるはあったもののきちんとつかめた。



うなぎを噴水に放つ。
水を得た魚ならぬ、水を得たうなぎ。元気よく泳いでいる。
本当は川かどこかに逃してやりたかったのだが、噴水ですまない。


すると、警備員が近づいてきた。
「ぼくが出してたんですよねー、チッ」と舌打ちをする。
そしてうなぎの行き先を睨みつける。
いつまた放り出そうかと考えているのだろう。
残酷なやつだ。
ビルはいいとして噴水の警備まではいいじゃないか。
いっそのことだったらちょっと先にある
堂島川にがんばって放してやれば流してやればよかった。  (堂島浜)

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