2014年4月1日火曜日

小さな歴史の声

女性が重い荷物を持ち上げて階段を上っていると「持ちますよ」と男性が。
桜も人も美しい光景。

ここは源聖寺坂という天王寺七坂のうちの1つ。
天王寺七坂は知る人ぞ知る大阪の名所。
坂周辺は寺町となっており、
大阪にこんなところあるんか!と言いたくなるほど風光明媚なのである。
このあたりに住んでいる作家の有栖川有栖は以下のように語る。
大阪はもともと上町台地だけが陸地だったようなまち。最も古い「大阪の中の大阪」に我々は住んでいるわけです。まちのあちこちで歴史の痕跡をたどることができますが、観光地化していないのもいい。こちらが探して訪ねて行ったらやっと見つかる感じがいいんです。古い歴史を持つにもかかわらず、奈良や京都のように「古都」と呼ばれることもなく、今もにぎやかでエネルギッシュな〝現役”であり続けているまちだと思います。(歴史の声が)耳を澄ませばかすかに聴こえてくる。

 坂をくだって道を渡ればれば、
すぐにスクラップ工場とヤクザの事務所がたくさんある日本橋。
歴史と穢れ、これがまあ大阪らしいといえば大阪らしいか。

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