2013年8月18日日曜日

真夏のねじれ


おっさんがずっと子ども用プールの水面ぎりぎりで寝ている。
もっと寝る場所はプールサイドに沢山あるというのに、
子どもと真田山プールという近所の市民プールに来た。


寝ている人・・・ではない。
写真中央奥の4人組に注目してほしい。


短髪、マッチョ、そして白いブーメランパンツ。
そうである、ゲイの方々である。
彼らが集う場所として有名なプールなのである。
噂には聞いていたが実際に行ってみると衝撃であった。

真田山プールは半分が子供用プールで半分が大人用プール。
その大人用プールの利用客のほとんどがゲイなのである。
清原と松中のようなマッチョで日に灼けた男たちが水中やプールサイドで戯れる。
そして、手前半分では家族連れが戯れている。
真夏のねじれた光景。


ぼくは小便をしようとトイレに入った。
3つある小便用便器の両端がその筋の人で占められていた。
空いているのは真ん中だけである。
二人は仲良く話している。その間に入るのは気が引ける。
かといって便器が空いているというのに二人が
終ってからするのもあまりに失礼な話である。
ぼくは、勇気を出して真ん中の便器に立った。
ぼくを挟んで、二人は会話を続ける。

男A「ねえ、最近までねここのトイレに『わいせつな行為を禁ずる』って
   張り紙が貼ってあったのよ」
男B「一体、誰がするんでしょうね」
男A「何をするんでしょうね、ふふふふ」
男B「ふふふふ」

ぼくはおしっこを途中で切り、手も洗わずにトイレを出た。

プールを出ると、ひっきりなしにそういう人たちがやってくる。
15名ほどの団体や、ガイドブック片手にやってくる標準語のグループもある。
その世界では全国的に有名らしい。
そういう人も、そういう人ではない人も、ぜひ感じてほしい。不思議な夏を。