2013年5月4日土曜日

水内義人展

セルフ祭にいつもこっそり、しかし、いい味で参加し、
一緒に作品も作った事もある水内義人 こと みっこくんの作品展へ行く。

会場はアメリカ村のど真ん中にある村田酒店という立ち飲み屋。
行くといきなりこれである。



入るといきなりこれである。


100種のアテを用意とのこと。
これを客が注文し、みっこくんがそれに応えるというシステム。


これは誰かが注文した「井上陽水リバーサイドホテル」
めちゃくちゃ似ている。100円以上の価値はある。


これは写真3枚目一番上の列左から3番目の「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」。
しばらく放置した牛乳パックのにおい。かなり臭う。50円の価値は微妙である。


これはぼくが注文した「すきょんさ」
オーダーしてからできるまではずいぶん時間がかった。
きっとどうするか考えていたのだろう。
内容は、二人でただ「すきょんさ」といいあうものだった。
20円、損したかもしれない。


あては、自分で考えることもできる。
ぼくはきっとやりやすいだろうという配慮から「早口言葉 30円」と
みっこくんが北海道出身ということで「北の国から 20円」を
注文したが、なんとそれが自分に回ってくるという展開。
夕飯は家で食べると行っていたので早く家に帰らなくてはならないが、
注文の品が完成しない。注文を受けたまま帰るのはあまりに卑怯だ。
家に帰る約束の時間を20分も過ぎた頃に、なんとか完成する。

北の国のテーマソングを「る〜る〜」と歌いながら
東京の純が父親に書く手紙を読むときのモノマネをし、時々早口言葉を入れる。

合わせ技でなんとかしないだ。客のウケも悪くない。
注文を無事さばいて、急ぎ、家へと帰る。

いい展示であった。
内容もさることながら参加者へ緊張を強いるのがまたよい。
水内義人。大阪の奇才。

こういうアホなことをしているが、
アメリカやヨーロッパに招聘されて公開制作をするほどの
立派なアーティストであり、
バンド「巨人ゆえにデカい」ではミュージシャンとして
大阪のアングラシーンを賑やかしている。

アホ・マルチ・アーティストと言えばいいのだろうか
真剣に愚かなことをしつつ、その手段は絵・音楽・映像ほか何でも問わないところが
ぼくの会社の同期でもあり多方面で活躍中の
現代アーティスト 田中偉一郎と近いものがある。

西の水内義人 東の田中偉一郎


他の作品もおもしろいでぜひご覧あれ

http://www.yoshihito-mizuuchi.net

今度はノルウェーに招聘されるというネギアートは必見である。

最近、セルフラジオ(セルフ祭メンバーで勝手にやっているラジオ番組)にも
出演してもらったので、こちらもぜひ。

http://selffes.seesaa.net