2013年2月18日月曜日

ピカスペースという引力






これがUSAのUFOの食い方。
アメリカのポートランドから1年前に日本に来て、
今は和歌山の中学校で英語の教師をしているミワくんは、
最近、新世界市場にあるセルフ祭の事務所、ピカスペースに入り浸りである。
なんだかここが気に入ったようで、ここにいるときはだいたいギターを弾くか、
パソコンで仕事をさがすかし、週の半分ぐらいはここで寝泊まりしている。
マイペースな性格なのか、黒人だからマイペースなのか、独特の生きるリズムのミワくんだ。
  


するといつものおばちゃんがやってきた。おばちゃんは買い物帰りにいつもここに立ち寄る。
だれも何も尋ねていないのに、今日どれぐらいのお金を使ったかを説明して、タバコを一本吸って帰る。
一言も発さず、爪だけ切ってから帰ったこともある。
そして、今もおばちゃんは目の前に黒人がいるというのに、何も気にならないようだ。
ただ年齢だけ訊いて「若いな」と言っただけである。独特の生きるリズムのおばちゃんだ。




おばちゃんにセルフ祭のスタッフが最近作った新楽器を披露する。
おばちゃんは少し微笑んだだけで、まったくコメントはなかった。

ここでは毎日がこんな感じ。変な人を吸い寄せる不思議な引力がある。