2020年11月28日土曜日

写真を燻製する



スモーク写真展スタートです。

会場のけむパーは燻製の名店。

ということで写真を燻製してみた。


このように写真をパネルに貼る。



そして、燻製する。
冷燻といって低温のままいぶるのでパネルは変形しない。
思った以上に色がつかず、だいたい1枚あたり6時間ぐらい燻っている。




仕上がりはこんな感じ
まるで、喫煙可能な喫茶店に20年ぐらい飾っていたような
とてもいい感じのエイジングである。
しかも、香りがとてもいい。


今回は新作を作ってみた。
『隙ある風景』以外のものをやってみたく、
食材の写真を撮って、それを実際に燻製してみたかった。
酒が進む写真というのを作ってみたかったのだ。



なかなかおいしそうに仕上がった。
写真を燻製したのはきっと世界で私が初めてだと思う。
作品が50点ほどあって、ここで紹介するとネタバレなのでぜひ現地で見て欲しい。




オーナーのてつさんをお店の前で。

本当に燻製とお酒が美味い名店だ。

ぜひ写真を見ながらおいしいものを味わって欲しい。

写真集と燻製写真パネルも販売してます。

日下の在廊情報はSNSでお知らせします。


2020.11/28(土)-2020.1/31(日)

燻製バル けむパー

大阪市北区天神橋3ー11ー34 

TEL:06-6949-8799

OPEN:14:00-24:00 

    (火・水定休) 

入場無料(でも1ドリンク注文してね)





2020年11月25日水曜日

クリスマスの許容範囲



駅前の広場にあったモニュメント。
クリスマスだからといって、サンタだからといって何でも許させるわけではない。

(住道 大東)

2020年11月15日日曜日

冬の準備

車の上に無造作に載せられた白菜。


漬物をするから干しているのだろう。
できれば干していることを忘れてそのまま車を発車させてほしい。

(恩智 八尾)


 

美しい配色


 やけにカッコいいガス管。水色とピンクの配色はすべらない。


(恩智 八尾)

2020年11月14日土曜日

海士町のグルーヴ

ついに海士町へ。
第一印象はゴミが少ない。
街の中心は数キロほど漁港に面しているのに、漁港特有のゴミや匂いがない。
海士町はここ10年ほど、ずっと行きたかった場所だった。







海士町の有名なキャッチフレーズ。
「ないものはないんだから、おれたちでやるしかない」
「存在しないものはない。すべてある」
2つの意味がある。

地方創生の仕事をした人はほぼ誰でも知っている、
知っていなくてはならないキャッチフレーズである。
地方創生というのがブームになる前に、
もう海士町は独自に地方創生を進めていた。
日本全国が「地方創生」という国からの施策でわさわさと動き出したときに
まず参考にしたのは海士町だった。

破綻寸前だった財政が蘇り、
移住者が増えて、島の小さな高校には全国から留学生がやってきて、
ベンチャー企業がたくさんできている。
くわしくはこのジモコロの記事を読んでもらうとわかってもらえる。
ぼくもずっと行きたかった場所だった。

海士町は改めて行ったけど、遠い。
大阪から松江まで4時間。松江からフェリーで3時間。
地の利が悪すぎる。よくもまあ、こんな場所で奇跡を起こしたものである。

実際に海士町に行った人に「おもしろいところないですか?」と
聞いたところ、役所の方を紹介しますということで、
フェリーに着くと、いきなり濱中さんという人が来てくれた。
まずは、ランチを食い、その後、色んなところへ連れていってくれた。

で、実際に町の施設やレストランなどに、たくさんの移住者がいるのである。
今まで、いろんなところに行ったけれども、ここはなんだか違う雰囲気。

まず連れていってくれたのは隠岐國学習センター。
サイトの紹介を引用すると

隠岐國学習センターとは、隠岐島前高校と連携した公立塾です。
「グローカル人材の育成」という島前高校と共通の目標を掲げ、 
ひとりひとりの進路実現を支援しています。

高校と連携している塾というだけですごいのに、
公立の塾であるというだけですごいのに、
グローカル人材の育成って。


学習センターのスタッフさんと盛り上がり、
ぼくが数日後に講義をすることが突然決定する。



そのあとは、海士町にあるコンサルティング会社「風と土と」へ。
主には企業研修を海士町で行っている。
海士町に企業がくるんですか?というと、本当にたくさん来るようで。
トヨタと三菱重工の合同研修があるんで、日下さんも参加しませんか?といわれて
え、そんな大企業のに、旅行できたぼくみたいなやつでいいのというと、
そんな気軽さがいいということで、ぼくもちょい役で参加することに。

到着してからの巻き込まれ感が半端ない。
これが海士町のグルーヴなのだろう。他の場所とは明らかに違う。
漁村ののどかな風景に比して、BPMが速すぎる。



そして、数日後の企業研修にぼくもなんだか参加。

ぼくが釣りをしているときも研修は続いていた。
いいよな、この研修。



研修の2時間後、隠岐國学習センターで地元の高校生たちに講義をする。

きいてくれたみんなと記念撮影。
そして、世界一大好きなバンド
ボアダムスのYOSHIMIさんの娘さんがいて、うれしいやら緊張するやら。



伝説の山内前町長とも話ができた。
財政破綻寸前の海士町の町長に就任後、
まずは自分の給与を5割カット。その後、数々の改革を成し遂げ、
黒字財政とたくさんの移住者を呼び込んだ。

話を聞くと「ほんとあのやろうがいろいろ言いやがって大変だったんだ」と、
ずっと戦ってきた、反骨の人、そんな感じの人だった。

すごい人の共通点はすぐに本質を話すということ。
本質以外の余計な話は話さない。
今まで何度かそういう人に会っている。

ここに山内さんのインタビューがあるので興味があれば。



いろんな人から絶対に行ったほうがいいと言われた「なかむら旅館」。
愉快な旅人が集まるゲストハウスと、
センスあるライブハウスと、
居酒屋の名店がセットになったと思って欲しい。
パラダイスだ。

オーナーの中村夫妻。
左のテツさんはミュージシャンということもあって、
いろんな人をここに呼んだり、
自分でフェスをしてまったり(借金だらけになったそう)
だからだろうか、ミュージシャン特有のアホなノリがある。
海士町は「地方創生の先進地」と意識高めに構えて来ていただけに、
ここにきてふと心が緩んで、自分のホーム感を覚えた。

(画像は amatte より)






で、話をしてると、実はお店のショップカードは
「商店街ポスター展」を参考にしたのと教えてくれて。


商店街ポスター展の中にある、そのエッセンスをきちんと理解し、
彼らなりに昇華して、いいデザインに仕上げてくれて。
しかも、きちんとお店の役に立っているから
腰を抜かすほどうれしかった。
だから、女将さんのミカさんはぼくには塩対応じゃなかったのかもしれない。




そして、最後にみんなでUFOを呼ぶ。
昼間に釣りをしていた海沿いの明屋海岸という場所にてコンタクト。
本当これがたくさんきちゃいまして。
講演とUFOがセットになってきたここ最近。
なんと今回はテツさんが動画に仕上げてくれた。
UFOが現れた興奮が収められているのでぜひ。


隠岐、海士町、なかむら旅館、
また、帰るべきところが増えた。

2020年11月13日金曜日

焼火神社へ

西ノ島で絶対に行っておいた方がよいと
多方面から言われた焼火(たくひ)神社へ。
駐車場から30分ほど山道を歩きようやく境内にたどり着いた。
誰にも会わず、神社にも誰もないない。神秘を独り占めである。

まず驚いたのがほぼ山頂といっていいほどの山の上なのに
樹齢千年の立派な杉があったということ。
山の上は水が少ないので大きな木があること自体が奇跡的だと
大阪の妙見山で聞いたのだった。




そして、この社殿である。どうやって建てたんだろう。
そして、あの穴の中には何があるのか、神が座すのか。

(西ノ島)




 

2020年11月11日水曜日

山陰のアイルランド

西ノ島の西、摩天崖へ。
付近は海沿いの山地で、馬が放牧されていた。
まるでアイルランドのようである。行ったことはないけれど。

どこからどう撮っても絵になる。


馬糞でさえ美しい。


まるで天国のベンチのようである。



ベンチから見下ろす景色はこのような。
まるでアイルランドのようである。
行ったことはないけれども。

 

いかよせ浜

ドライブをしている違和感のある風景が飛び込んできた。
人・・・のようなものが海の中に立っている。

いかよせ浜 
イカがよってくるのだろうか。



裏に回る。

確かにイカをとっている。


半身が腐食してきているがイカを探している。


4分の3が腐食してきているが、イカを採っている。

駐車場にもイカが干されている。



ここは由良比女神社。
イカよせの由来はここに記載されていた。
「実績」のところに書いてあるが本当に大量のイカが寄ることもあったそうだ。




また別の時間に通るとおっさんがじっとしてる。

もしかして寄せられるイカを待っているのではと思って
近づいてみると、確かにギャフ(イカをすくいあげる漁具)を持っている。
私もここでイカでも釣ろうかと思ったが、小さななメバルしかいなかった。

2020年11月10日火曜日

虹の根元はどうなっているのか

隠岐諸島は4島に分かれている。
そのうちの中ノ島にある海士町に行きたかったのだが、
宿がどこも満室ということで、隣の西ノ島へ渡る。
すると、早速虹が出ている

なんと円い虹だった。

虹は地面から生えているのではなく、円になっているのか。
子どもの頃からの謎が解けてうれしかった。




島に歓迎されているようだ。