2023年4月29日土曜日

遺産候補


もし文明が滅亡すれば未来の考古学者に調べられそうな、体育館よりはるかに大きい壁画


(かつらぎ町 和歌山)

2023年4月25日火曜日

野沢温泉の隙

野沢温泉にやってきた。街にはこの道祖神像があちこちに立っている。

道祖神様がごほうびを与えてくれそうである。


ガレージの中にも道祖神。


小屋の中にも道祖神。まるで外の戦災を不安に見守る夫婦のようである。

スキー靴とスキー板が置かれている。

よく見ると花鉢として再利用されている。

こちらの靴の花はまだ少しだけ。靴によって咲き方が変わるのだろうか。さすがプロスキーヤーがたくさん住んでいる野沢温泉である。


温泉の湯元を見守るおじいさん。


散歩して一汗かいたので風呂に入る。野沢温泉の外湯はいくつかあって無料である。しかも源泉掛け流しで泉質は最高だ。野沢温泉は5本の指に入る温泉。

(野沢温泉 長野)
 

2023年4月24日月曜日

曇った天国

菜の花の名所へ。駐車場のチケットがまるで花びらのように散っていた。


こちらが天国で向こうは現世。まるで、目の前を流れる千曲川はまるで三途の川のよう。

花に埋もれて撮影する天国の人。

菜の花の横ではおばあちゃんがネギを収穫していた。



天国に向かっていくかのような老人たち。天国には何をもっていくのだろう。

(飯山 長野)

 

2023年4月14日金曜日

弘前の花見見

弘前の桜はGWが満開で、いつもは混んでいると諦めていたのに、今年は早いということでたまたま青森にいたので行ってみた。私はいつも花見する人を見る「花見見」が大好きだ。

バッチリキメるアジア系観光客。『どうして、アジア系観光客はバッチリポーズをキメるのか』。という新書でも誰か出してくれないだろうか。

桜の花びらが弘前城のお堀に散って、水の流れで集められている。

きっと花見に合わせてきただろう桜色のダウンのおばちゃん。

桜の境目を撮るおじさん。気持ちはわかる。

タクシーの運転手は混んでいて忙しそうだ。日本全国で桜を見てきたけれども、弘前の桜はナンバーワンかもしれない。一生に一度は弘前の桜をぜひ。

(弘前城 青森)

2023年4月13日木曜日

寺山修司記念館

三沢の郊外、小川原湖の近くににある寺山修司記念館。

寺山修司は三沢出身なのである。




中はとても寺山ワールド。

机がたくさん並んでいて、引き出しを開けて寺山修司の人生を追う。


ひとつの引き出しにはこんな言葉がある。

「写真家に成っても良いが、Camera Manになんか成っちゃ不可ないよ。お前は写真に奉仕なんかするんじゃなくて他人様の影を盗むのだ!」

ぼくは影ではなく隙を盗んでいるのかもしれない。

館内には寺山修司の盟友、森山大道が撮った「三沢の犬」がある。森山大道は確かに他人様の影を盗んでいるような気がする。


記念館を出て、庭を歩くと石碑がある。寺山修司の墓標でもあるようだ。左ページにはこう書いてある。

マッチ擦るつかのまの海に霧ふかし
身捨つるほどの祖国はありや

なるほど、反戦の詩かと思っていると突然、空に「君が代」がこだました。そして、歌が終わると次は「星条旗よ永遠なれ」がこだまする。夕方の5時にあわせて近くの三沢基地から流れているのだ。


歌を切り裂くように戦闘機が空を飛ぶ。これも寺山修司の作品なのかもしれないとふと思う。

(三沢 青森)

三沢(国内盤)

三沢の中心街を歩く。客がおらず、外を見つめるダンディーな店主。

お店の前でおじいさんが寝ている。開いているのか閉まっているのか。

店の中ではマネキンが待っている。

昼間の歓楽街。


から揚げの人生が心配だ。


勝手きままな聖母のような人がママなのだろうか。

夜の三沢。


道頓堀は壊滅していたが、狸小路は元気だった。大阪人としては複雑な心境である。

寿司屋に入るとほぼ7割が米兵だった。基地の街、三沢。東北なのにアメリカ。こんな街は日本のどこを探してもない。

(青森 三沢)


三沢(US盤)

基地の街、三沢にやってきた。


三沢基地の真ん中に、航空自衛隊とアメリカ空軍の看板がある。

基地のすぐ横のセブンには英語の看板がある。











基地の周辺はまるでアメリカのようである。


単なるアパートもまるでアメリカのようである。


銭湯もアメリカのようである。

基地の近くのショッピングモールには、アメリカ軍の中古がたくさん。店主さんいわく、三沢には、陸海空に海兵隊もいるので種類が豊富だそうだ。2点買ってしまった。衝動買いだ。





基地のすぐ近くの戸建てはアメリカっぽいが日本である。


郊外にいってもアメリカ感。

まるでバージニアのような教会がある。バージニアにはいったことはないけれど。

基地の隣の小川原湖にはフェンスで阻まれている。


フェンスの外には米軍用のバレーボールコートとベンチ。東北的な風景の中にまるでアメリカのような場所がある。不思議な町である。

(青森 三沢)