2023年11月25日土曜日

ファーストフードもよろこんでいる

おっさんがハンバーガーを食べながら自転車に乗っていた。アメリカ人でもなかなかしないのではないだろうか。これだけ手軽に食べられたらファーストフード冥利に尽きるものである。今まで自転車に乗りながら本を読む人アイスを食べる人は見たがこれは初めてだ。


(南方 大阪)


淀川の風景

十三を散策する。淀川の対岸の梅田の高層ビル群がたくさん見える。この風景は大阪でも特に好きな場所である。



橋はシンメトリー


橋の下で釣りをしている人がいる。ビルに向かって投げている。

チヌが釣れた。釣っていたのはベトナム人でどうやら持って帰るよう。以前、淀川の少し下流でウナギを釣り、カニを獲っているのもベトナム人であった。近所の池ではウシガエルを釣って持って帰っていた。水があんまりきれいではないと臭みが気になるのであるが、ベトナム料理は香辛料が多いからそのあたりをうまく消せるのかもしれない。


土曜日ということもあって河川敷では複数のチームが野球をしていた。何を撮ってもビルがあるので絵になる。

トロンボーンを吹く人。


ただだらだらしている人。淀川は大阪人の休日を引き受け、流れ続ける。

(十三 大阪)

2023年11月23日木曜日

意志の強い少年

ツイストポテトを一人で平らげた少年。

誰にもあげないという意志が滲み出ていた。

(西心斎橋 大阪)



 

御堂筋おろし

目の前に佐藤が2人。


ぼくは物覚えがついた時から阪神ファン、今年は本当に最高の年だった。たくさん試合を見たけれど、球場に行くのが億劫でほとんどネットの観戦だった。大阪で選手たちをこの目で見れるということで御堂筋の優勝パレードに行ってきた。

余裕を持って1時間半前に現地に到着した。最前列から3列目ぐらいに陣取った。本番が近づくと人がどんどん増えてきた。早めに来た判断は間違いではなかった。

上空には最大で5台のヘリが飛び交っていた。

ビルの中からもパレードを見ている。

こちらは手作りの看板まで作っている。風で飛びそうなので抑えている。

工事現場の人もパレードを楽しむ。

こちらはぼくが撮ったパレードの動画である。



たくさんの人が祝っていたことはもちろん、イチョウまでもタイガースカラーに染まったようで、御堂筋は見たことがない祝福に包まれていた。


阪神タイガースへの想いを以下へ記す。数十年の想いがこもっているので長文になってしまいます。

5歳の時に西宮の祖父がダイエーのスポーツ売り場で「好きな帽子を買うたる」と言われた。タテジマがかっこいいなと帽子を自ら選んで阪神ファンになった。帽子のつばに「7」と書いた。真弓選手のファンだった。小3の時には日本一の瞬間を小学校の教室で先生がみせてくれた。阪神は強く、楽しい思い出しかない少年時代、部屋にはいつも阪神のカレンダーを飾っていた。終わった月のはポスターとして飾っていた。

優勝してから調子に乗ってしまったのだろうか。歯車が狂っていき、暗黒時代へと突入する。病気の子どもの看病のためにアメリカに帰ったバースをそのまま解雇したのが決定的だった。バースをこんな形で解雇する、なんとひとでなしな球団なんだと、部屋のポスターを泣きながらはがした。連敗連敗また連敗。高いお金で呼んできた助っ人はハズレ。暗黒時代で唯一光が見えた1992年、亀山と新庄のコンビでセリーグをかき回したが、ヤクルトに競り負けて優勝を逃した。ぼくは思春期の真っ只中でこの暗黒はほくの性格に影を落とした。期待すると落胆するだけだから最初から期待なんてしない方がいい。いや、そもそも、何もやっても無駄なのだと、阪神への冷笑は自分の人生の冷笑へと変わっていた。

社会人になり、野球もあまり見れない日が続く。しかし、星野政権になった時に優勝。たまたまゲットしたチケットが幸運にもリーグ優勝を決める試合だった。自身の人生も阪神の成績のように上向き始めた。そして、今年のリーグ優勝と日本一だ。リーグ優勝が決まった時は、秋田の居酒屋にいて、一人ケータイで試合を見て泣いていた。日本一の瞬間は家族でテレビを見ていた。道頓堀にも行きたかったけど、選手のビールかけや喜んでいる姿をずっと見ていたら夜中になってしまった。 

数少ない優勝体験だけれども、今年がいちばんうれしい。まずは、ほとんどの選手が生え抜き、ピュアなタイガースで優勝したからだ。2003,2005年は星野監督、金本、伊良部といったお金をかけてすごい人を連れてきていた感はあった。もう1つは、一昨年と去年とヤクルトに競り負けて優勝を逃した悔しさが強かったから。92年はクローザーの高津にやられ、ここ2年は高津監督にやられ、高津さんは本当にトラウマだ。だから、ヤクルトと優勝を競り合って勝ちたかったけど、ヤクルトが意外に弱くて残念ではあった。

オリックスは強かった。大阪市民であり、近所に廣岡選手の実家のコロッケのおいしい肉屋があり、 T–岡田選手は少年野球チームの後輩であり、大阪ドームで草野球の試合をしたことがあり、自身がCDをしているTSURUMIこどもホスピスに山崎福也選手は自身も脳腫瘍を克服した経験があるのでと寄付してくれ、小4の時ににブーマー選手からサインをもらったことがあり、優勝すれば最寄りの近鉄百貨店がセールになるぼくにはオリックスを応援する理由がたくさんある。どっちも優勝してほしかった日本シリーズ。だから4勝3敗は最高の結果だった。今度からパリーグはオリックスのファンになろうと思った。そうしたら野球をもっと楽しめるな。甲子園は少し遠くて混んでいて大変だけど、ふらっと大阪ドームに野球を見にいくのもいい。WBCから野球を思う存分楽しめた1年。タイガース、バファローズ、ありがとう。DAZNは春まで解約するか。