2019年3月30日土曜日

神学的考察

神は彼に慈悲を施すのか。
神に彼の声は届かぬのか。
もうすでに神は彼を保護しているのか。

などふと考えてしまった。

(新今宮 大阪)

2019年3月24日日曜日

自己最高記録

まだ春がきていない山の奥へ釣りにいく。

水は冷たく、魚の反応もいまいちだ。
同行したたくろーは数匹釣ったが、ぼくは坊主。

もう暗くなってきたので最後にしようとキャストしたら、
大きなイワナを釣り上がった。こんなことってあるもんだ。

33.5cm 過去最高のイワナでさる。
うれしすぎてぼくの顔がやばいことになっている。
先のアナグマよりもはるかに獣っぽい。

(打波 大野)



2019年3月23日土曜日

悲しい眼差し

川に入って渓流釣り。
美しい模様のアマゴを釣り上げる。

このアマゴはさっきのよりも大きい。
大きくなるとアマゴの美しい模様は消えていくのである。まるで人間のようである。

日が暮れてきたのでそろそろ帰ろうと土手からあがるとぼくを見つめる何かがいる。
ぼくを哀れんでいるかのような悲しい目を向けてくる。
タヌキ?それともハクビシン?迷っている間に
彼は目の前のコンクリートの穴に入っていった。
どうやらこれはアナグマらしい。

(六呂師 大野)

新しい仏陀

平泉寺から車で5分ほどのところにある清大寺。

1987年建立と歴史は浅い。木造ではなく鉄筋コンクリートだが立派なお堂である。

ここに鎮座するのは越前大仏。
高さは17m東大寺の大仏よりも2m大きい。



まるで平泉寺で破壊された仏像を埋め合わすように仏像がたくさんある。

作ったのは勝山市出身の多田清氏。
相互タクシーの創業者である。
大阪では相互タクシーはよく走っているので
これから乗るたびに越前大仏のことを聞いてみようと思う。
現代に平泉寺を再興させるのだ、そんな思いを感じた清大寺であった。

(清大寺 勝山)

悲しい仏陀

福井県勝山市にある白山平泉寺神社。
隣の大野市にはなんども行っていたが、勝山のここにはまだ来たことがなかった。

人を拒むような杉が立ち並ぶ道がずっと続いている。

境内には苔の絨毯が敷き詰められている。


苔の上に残る雪も美しい。

何かの塚。石にもびっしりと苔が生えている。


奥に進むと小さな祠があった。



その周りには首がとれた仏像が放置されていた。












その数、200は超えていた。




 
どこかでこんな光景を見たことがあった。
アフガニスタンのバーミヤンだった。
バーミヤンはガンダーラといわれ仏教文化が花咲いた場所だった。
日本では天竺と言われた。三蔵法師が目指した場所である。そう、天国である。
後からここにイスラム教徒が入ってきた。
イスラム教徒は偶像崇拝を禁止してるため、仏像を破壊し、顔をはいだ。
そして、のちにタリバンが大仏自体を爆破し、
今は写真の石仏は跡形もなくなっている。

日本では明治時代の廃仏毀釈により、たくさんの仏像が破壊された。
神仏混淆の神宮寺が神社になった。平泉寺は白山平泉寺神社となった。
それはここ平泉寺だけでなく、あちこちであった。
特に奈良はひどかった。内山永久寺という
日光東照宮ほどの規模の寺が跡形もなくなくなった。
興福寺にあった国宝級の仏像が多く破壊された。
これは日本にあった文化大革命。
こういうことを行った政権の延長に今の日本があるということは
認識しておかなくてはいけない。

(平泉寺 勝山)

2019年3月21日木曜日

頭を抱える

ホテルから料理人が出てきて海を見ていた。
「頭を抱える」の意味どおり、頭を抱えて困っていた。
海が大時化で「今日は魚が入ってこねえ」と悩んでいるに違いない。

(洲本 淡路島)

2019年3月20日水曜日

あの世とこの世

満開の菜の花畑の老夫婦。まるであの世にいるようだ。


「あさがきた 最終回」の画像検索結果
朝の連続ドラマ「あさが来た」の最終回のロケ地はここである。
ここは本当にあの世とこの世の境だった。


そして、彼女はしっかりとこの世にいる。


(あわじ花さじき)

2019年3月14日木曜日

向かいの食事サイクル

打ち合わせに遅れてしまうと、立ち食いそばへ。
急ぎそばをすすっていると向かいの席が絶景だった。


うどんを3口食べてはかき揚げを食べるというペースである。
カレーは最後に手をつけた。


(恵比寿 東京)


2019年3月12日火曜日

雪国二人旅

電車の中で朝食を食べるおじさん。
おみやげで買ったりんごゼリーを箸で食す。

妻にゼリーと箸をシェア。
雪国を旅する仲睦まじい夫婦であった。

(浪岡 青森)


2019年3月10日日曜日

青森ならでは

見ての通り青森にやってきた。



どこかで滑ってきたのか、スキー帰りのまま街中を歩くのが雪国らしさか。
大阪では絶対にない風景で興奮してしまった。

(青森)


孤独な後部座席

前方でじゃれ合うカップルと一人出張に行く私。

2019年3月5日火曜日

アンクルアングル

列車を待つ女性の足元に注目していただきたい。

見事なバランスで紙袋を支えている。