2019年9月29日日曜日

疲れたピエロ

味のある市街地でご婦人が微動だにせず座り込んでいる。

草むしりに疲れて座っていたのだった。
それにしても、バックプリントがすばらしかった。

(小和田 諏訪 長野)

2019年9月28日土曜日

藤原印刷とスモール・サークル・オブ・フレンズ

長野県松本市にある藤原印刷が主催する印刷のお祭り「心刷祭」へ。
大阪から車で5時間かけて松本へ。
ここは写真集「隙ある風景」が生まれた場所。行かなくてならない。


心刷祭の会場は実際の工場で行われる。
中では印刷に立会いできたりワークショップに参加できたり。
ぼくはインキ練り体験に参加した。

そのまま食べたくなるがすべてインクである。

工場内はマーケットになっている。
全国からいい本屋や出版社がたくさん出店している。


スタンダードブックストアのブースで「隙ある風景」を販売。

写真集をみて笑っているスタンダードブックストア の中川さんの奥さん。

ぼくは、かもめブックス(京都文鳥社)の柳下さんから出たばっかりの本
土門蘭さんの『戦争と五人の女』をいただいた。
真っ赤な美しい装丁と手のひらに気持ちよく収まるサイズ。
これも藤原印刷で制作された。


会場ではスタンダードブックスストアの中川さんと
青山ブックセンターの若き店長、山下さんが名刺交換をする。
それをやさしく見守る写真左の藤原印刷の藤原兄。
これからの出版業界を切り開いていくような人々が
日本各所から集まっていた。
本と印刷のスモール・サークル・オブ・フレンズ。
たった1点の印刷物しか出していないがぼくもこの一員になれたことが誇らしく。
それもこれも藤原印刷が地道に切り開いてきた新しい印刷の道なんだろうなと。

(松本 長野)

路傍の漫画遺跡

ガードレールにガードされロードサイドに佇むドラえもん。

タケコプターは錆びている。

後頭部は開いている。

ドラえもんの背後には怪しい建物がある。

「タッチ」のロゴは青春野球漫画「タッチ」と同じだ。
麻雀と漫画「タッチ」があまりにも乖離しているのに
なぜ「タッチ」にしたのだろう。


ここが「2」ということは
元祖マージャンファイトクラブはどこにあるのだろうか。

(茅野 長野)

2019年9月23日月曜日

さびれた中庭

台風の中、中庭を手入れするおばあさん。

(珠洲 石川)

能登台風

能登半島の先、珠洲市へ行く。
珠洲で一番の観光名所の見附島へ。
しかし、あいにく、台風が直撃していた。

砂浜ではつむじが後頭部に来るほどに強風が吹き荒れ、
小さな砂つぶが体に襲いかかる。


砂粒の猛攻から避難する人。
もちろん撮っているぼくも痛い。

(見附島 珠洲 石川)

2019年9月22日日曜日

UFOの町でUFOを呼ぶ

ついにやってきた憧れの地、石川県羽咋市。
UFOの町として有名である。





宇宙科学博物館 コスモアイル羽咋。

館内には宇宙にまつわるものが展示されている。
旧ソ連のボストーク宇宙カプセル。
実際に宇宙に出て地球に帰還した本物だ。

アメリカが最初に開発をした有人宇宙船「マーキュリー」。
ロケットの先にこれをつけて飛ばした。これも本物だ。

中の人間は本物ではない。


実際に打ち上げられた旧ソ連のモルニア通信衛星。


ふと全体を見ると宇宙人がいる。
おそらくマスクを被ったコスモアイルのスタッフだと思うが
もしかしたら本当に宇宙人かもしれない。

さて、いよいよ我々の番である。

ここに来たのは観光ではないUFOを呼ぶためである。

第1部は羽咋が生んだ英雄、高野誠鮮さんと
UFOやその周りのことについて熱く語る。
高野さんはとんでもない施設、コスモアイル羽咋を仕掛けた張本人である。
「UFOのまち 羽咋」としてまちおこしを仕掛け
コスモアイル羽咋というどえらいものを作った。
NASAやソ連と直接交渉して、宇宙船や人工衛星を入手した。
その後は農業に携わり、ローマ法王に羽咋のお米を送り、
実際に食べてもらって「ローマ法王が食べたお米」として売り出した。
今は自然農法を羽咋に広めている。
羽咋の給食はすべて自然農法で獲れた野菜を使っているそうだ。
そして、JAまでもが自然農法を推し進めるまでに。
本当にすごい人なのである。
もし興味があればこちらを読んでほしい。




第2部はエンバーンの演奏。
サウンドチェックもOK。
本当であれば屋外で演奏するはずであったが、
台風直撃のために屋内へ変更となった。

雨風が弱まってきたので外に出た。
天候からか、我々の未熟さからか、
これといってすごいものは目撃されなかった。
ただ、あやしい光は数回目撃されている。
エンバーンのパーカッショニストUSUは
「外に出てすぐに近くをふわふわと鍋の蓋のような形の光が漂っていた」と。
信じるか信じないかはあなた次第である。


最後は館長さんとぼくをこの地に誘ってくれた大門さんと。

無事終了!ってことでメンバーで旅館で打ち上げをするぞと
コンビニへ買い出しに行く。
ドラムのNDEGEはメイクを落とさぬまま。
特にコンビニ店員には何も言われなかった。
羽咋は宇宙人に慣れているのだろうか。

(羽咋 石川)



2019年9月19日木曜日

伝えられなかった思い

財布を落としていますよと伝えたがった。
でも、パーテーションがあって伝えられなかった。

(梅田 大阪)

2019年9月16日月曜日

流動食のように

ベビースターラーメンを口に流し込むところ

(弘前 青森)

2019年9月14日土曜日

隣の海は青い

竜飛岬の一番先で釣りをするおばちゃん。
話をすると八戸から来ているという。
八戸でも十分釣れそうなものなのに、どうして数時間かけて龍飛まで。
隣の


向こうに見える陸地は北海道。
えらく北まで来たものだ。

(竜飛 青森)

北へ北へキリスト

おばちゃんとキリスト看板。
ここ、津軽半島と下北半島もそうであったが、
岬の先へ行けば行くほどキリスト看板が多くなるのである。

(三厩 青森)

生干しのもの

まるでイカを干しているようである。


そして、イカは片付けられた。

(三厩 青森)



2019年9月6日金曜日

奥只見ダークライン

開高健の「フィッシュ・オン」の中に
彼が人里離れた山荘に篭って一人ずっと大イワナを狙うという話がある。
大イワナを釣りたいという気持ちと、
人里の離れ方があまりにすごかったので、ずっと行ってみたいと思っていた。
それは新潟と群馬の県境にある銀山湖。
新潟市内で用があったので足を伸ばした。
とはいえ新潟市内から2時間以上。
新潟県南部の奥只見シルバーラインという道を行く。
トンネルを抜けるとまたトンネル。
シルバーといってもトンネルだらけでダークである。

今度はトンネルがなかなか終わらない。

トンネルというのは大概まっすぐだがカーブが多い。

この矢印がかっこいい。
(車を最徐行して撮影)

トンネルが終わらない。

あまりにトンネルが続くし、
車もほとんどいないので車を止めて降りてみた。
車の中からわからなかった肌で感じる重い冷気。

 しかも岸壁の半分ぐらいがコンクリートで固められていない。
坑道をそのまま道にしたようである。
トンネルからなかなか抜けずに不安になってくる。

トンネルを20分ほど走っただろうか、やっとトンネルを抜けた。

トンネルの奥は別世界。
トンネル入口と比べて気温、湿度、気圧、音が違った。
違う惑星に来たかのよう。

これで終わりかと思ったらまたトンネルが始まった。

目的地の銀山平まであと2kmようやく心が落ち着いた。

奥只見シルバーラインは全長22kmのうち18kmがトンネルである。
しかも19個もトンネルがある。
奥只見ダムを建設するために強引にこの道を作ったそうだ。
1月上旬から3月いっぱいまで雪で閉鎖される。


トンネルを抜けに抜け、釣れたのは30センチほどのニジマス1匹だけであった。
しかし、大きなイワナとニジマスは確かにいた。
またダークラインを抜けて大イワナに挑みたい。

(奥只見湖 新潟)