2019年5月29日水曜日

淡路島の後ろ姿

喪服姿の老女3名が海を眺める。
故人を偲んでいるのだろうか。映画のような風景だ。

サラリーマンが海を眺める。


女性4人が夕日を眺める。

白と薄紫の見事な配列。

犬をネタにおっさんがナンパをする。

(花さじき 五色 慶野松原 淡路島)

2019年5月26日日曜日

新しい寝具

天王寺の路上で寝る男。
すべての装備が真新しい。

モンベルで購入したのだろうか。

(阿部野 大阪)

2019年5月16日木曜日

りんごの花

弘前の名山、岩木山。
裾野にはりんご畑が広がっている。

ちょうどりんごの花が満開である。

りんごの花は可憐である。そして、赤くなく白かった。


カーブミラーは赤かった。

(りんご公園 弘前)


2019年5月14日火曜日

やかん

伊丹空港からプロペラ機にて空路青森へ。
目の前の人の荷物がおかしい。やかんである。

運良く席が同じ列だった。やかんは座席下に置かれた。
頭上の収納棚では転がってしまうのだろう。
そもそも、やかんは機内に持ち込んでいいのかだろうか。
ここにあるからいいのだろう。

青森に到着した。やかんも到着した。

預けた荷物が届くのを待つ。やかんはあえて預けなかったのか。

トイレにいく時もやかんを手放さない。

空港から出たやかんは青森に行き、ぼくは弘前へと向かった。


2019年5月13日月曜日

ツッパリ嬢見参

なんばのホームセンターDAIKIに張られた主張の強いポスター

突っ張り棒コーナーを占拠する。

実は、ぼくたちが作ったポスターなのである。

ホームセンターの協力のもとこんな感じで置いてみた。
突っ張り棒を初めて作った平安伸銅工業のポスター。

モデルは三代目社長の竹内香予子さん。
普段はとっても優しく美しい人である。
突っ張り棒の使い方がなってないと、
突っ張り棒の世直しに社長は立ち上がったのである。

素人さんにツッパリのガン飛ばしたり、メンチ切ったりという演技を
要求するから、時間がかかる撮影になるだろうなと思いきや、
さくさくと進んでいく。
「もしかして元ヤンですか?」と聞いてみると
「ハハハ〜」と聞き流された。

Twitterで話題になって、めざましテレビでも放映
そんな話題のポスターを下に全種類揃えた。
公式サイトにはツッパリ棒の正しい使い方あるのでぜひ。
ツッパリ棒は平安伸銅で四露死苦!


















2019年5月9日木曜日

自由なサラリーマン

格式高いオフィスビルのロビーで
サラリーマンが自宅のようにくつろいでケータイをいじっていた。

(肥後橋)

2019年5月7日火曜日

居場所のない人々

21時間際、閉店間際のショッピングモール。
おっさんがただただ寝ている。
買い物で疲れたようには見えない。ただ寝にきている。


このおっさんもそうだ。


 このペットボトルはおっさんのものなのだろうか。
閉店を知らせる蛍の光が鳴り響く。

(あべの 大阪)



2019年5月4日土曜日

睡眠船

のんびりと滞在した小豆島、いよいよ帰るときである。
往路よりはるかに混んでいる。


ちょうど西日が船内に差し、みんなまぶしそうである。


起きている人も隙だらけである。
スロットマシンに挟まれてトランプをしている。
ここはラスベガスだろうか。



 寝ていると思いきやマッサージをしている。



寝る場所がないため、自動販売機の隙間に寝る人もいる。

足も伸ばせず通路で寝る人々もいる。
まるで難民船である。

むしろ外で寝る方が伸び伸びとしていいのかもしれない。

ぼくは船内の光景に興奮して寝れず、神戸に着いた。







2019年5月3日金曜日

芸術と普通

小豆島に来た目的の1つは瀬戸内国際芸術祭であった。
ほぼ竹でつくられた建造物。


そして、中では大好きな切腹ピストルズのライブがあった。
なんと贅沢なことだろう。





オリーブ林の中のリーゼント。
バカみたいだが、造形物の完成度はとても高い。

 漁港にあった刺々しいミラーボール

そのすぐ横ではクラゲが浮いている。


見る場所をきちんとするとちょうど円になるインスタレーション。
(正円ではないのぼくの位置がずれていたせい)

町外れの水産加工場に展示されたインスタレーション。


海辺の祭壇

 人里離れた漁村の古びた民家の天井

こちらは障子。

民家と海の間の道にあったもの。これは作品だろうか、ただのゴミだろうか。


これは瀬戸芸に乗じて近所の人が書いたものだ。
この神浦という村、瀬戸芸がなければ絶対に来なかっただろう。




波の音を聞く建物

迷路の街、土庄にある迷路のような家。


その近くにある妖怪博物館。
これは、瀬戸芸の作品ではなく、小豆島の人々の作品だ。

美しい棚田が広がる田園地帯を歩く。

そこには不思議なピラミッド。

その横には地蔵のようにウルトラマンのようなものがある。



しばらく歩いてたどり着いた神社では「農村歌舞伎」が行われている。

素人といえ、音楽、演技、衣装、舞台は見事で、
普通に楽しいエンターテインメントだった。
地元の子どもや大人たちがこの日に向けて練習をする。
300年を超える伝統があるそうだ。


作品はもちろん、作品の近くにあるものが意味を持つ。
それは作品が普段見る風景を、作品として見るような視座を与えるからだろうか。
山の中や、半島の先の漁村。作品がないと行かないだろう場所にもたくさん行った。
作品をきっかけに地元の人とたくさん話した。
地元の人が観客との交流をとても楽しんでいた。
つまり、とてもいい芸術祭だった。