今日も雪だ。きのうより5cmぐらいさらに積もっただろうか。
商店街に吹き込む雪でメニューも見えない。
五所川原へ行くために青森駅のバス停へ行く。雪の中で人が並んでいる。
雪の中でヴィヴィッドな色が出るとソール・ライターになるという発見。
五所川原に到着した。背広姿でが雪かきをしている。雪は青森市よりは少ない。
五所川原駅から津軽鉄道のストーブ列車に乗る。
名前の由来は中に石炭ストーブがあるからである。
500円のスルメを頼む。スルメにしては高いと思ったが車掌が焼いてくるので記念に買った。
よい感じで焼けてきた。
車掌がスルメをカットして袋に入れてくれた。今まで食ったスルメでいちばんうまい。硬いのだけれども柔らかい。噛めば噛むほど甘く美味しい。津軽鉄道の車掌の仕事はスルメを焼いてガイドもしてと仕事が多い。
金木についた。ちなみに左のかせ(嘉瀬)は吉幾三が生まれ育った街。「テレビもねえ、ラジオもねえ おらこんな村いやだ」と吉幾三は歌ったが、吉幾三と年の近い同郷の人によるとテレビもラジオもあったそうである。
金木に着くと雪が止んだ。快晴の雪の中を歩くのは気持ちがいい。
スナック街が浄化されて寺町のようだ。
雪の中でもキリスト看板は目立つ。
目当ての「斜陽館」こと太宰治文学館がコロナで臨時休業だ。ショックだ。
近くにあった津島家新座敷(太宰治疎開の家)は開いていた。名前の通り、太宰が疎開して暮らした家がそのまま残っている。ここで太宰は書いていた。仕上げた作品は4作品ほど。ここのガイドさんがとても素晴らしいのでぜひ話を聞いてほしい。太宰は「人間失格」が有名過ぎて、どうも退廃的なイメージが強いが、ここで書いた作品は幸福に満ちていたとのことである。
家を出て街を歩くと選挙看板。
埋まりそうな選挙看板。
下校途中の小学生。雪合戦をしながら帰っている。
駅にたどり着く。店は一つも開いていない。
線路の行く先は切なさの果てなのか、雪が激しくなって寂しく心細くなっている。このまま電車が来なければどうしよう。
きちんと時刻通り列車はやってきた、列車の中には太宰の本があった。
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