一夜明ける。
山頂の巨石は昨日のままだ。
昨夜のことは何だったのだろうか。
改めて確認すると大人二人はみんなUFOを見たという。
そんな大人たちを見て「UFO見たかった」と子どもも悔しがる。
見せてやりたかった、満点の星空とUFOを。
次なるAちゃんとっておきの場所へ。
車を降りて、しばらく細い林道を下る。
急に視界が開け、見えてきたのは奇々怪々な風景。
しかも、台風のような強風でごおごおと音が鳴っている。
ここは竜宮神社。磯の上にはささやかな社がある。
ここでは毎年、女性だけの祭りが開かれる。
漁師の妻たちが、夫の無事と豊漁を祈る。
お供え物を備えて、酒を飲んで歌う。
興が乗ったところでチラリと海に向けて足を見せる。
神様をよろこばせるために。
そして、最後にはすべてを見せるそうだ。
若者だけでなく 60代のおばあちゃんも見せるのだという。
日本にはまだまだ知らないことがたくさんある。
磯になにかゴミのようなものがへばりついている。
よくみたらテントだ。強風で今にも吹き飛びそうだ。
磯釣り師のものだろう。しかしこんなところで、どうして宿泊し、
こんな強風でどうしてテントを畳まないのだろうか。
神社から車に戻り、しばらく山道を走っていると「うぇっ」と音がする。
次女が嘔吐した。車酔いかと思ったが何度も吐いている。
しばらく、車で待機する。
外は台風なみの暴風雨。
こいのぼりを支える竹はいまにも折れそうである。
子どもは何度も吐いた。
結局、休日対応の大病院へと向かった。
「ノロウイルス」と診断され、点滴を受け、病院にいること約2時間。
毎日何かがある。
まさにゴールデンなウィーク。
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