黄金週間が始まった。
我々は家族で四国へと向かう。淡路島を越え、香川県を越え、
高速道路の高知道を南下していることであった。
突然ボンネットが飛んだ。後ろへと飛んで行き、しばらく宙を舞い、着地した。
後続の車数台が地面のボンネットをかわしていく。
そういえば、今日、なんだかボンネットがいつもよりも浮いてたよねって、
えらいこっちゃー!どないしたらええねーん!
後部座席で家族が怯えている。
高速なので車を止めるわけにも行かない。
スピードを遅くするのも危ない。
しばらく生きた心地のしない状態で車を走らせていると、
1台分ほど止められるスペースがあった。
そこに駐車し、気持ちを鎮める。
あの落としたボンネットで事故があってはならぬ。取り急ぎ連絡をせねば。
幸いにしてその場所に高速道路の緊急電話がある。
生まれてはじめてよく見かけるあの電話機を使った。
受話器をあげるとダイレクトに道路公団に繋がった。
事故の内容と、現在地を伝えると、
その場所に待機するのは危ないので5キロほど先の
サービスエリアで待機するようにと指示を受ける。
サービスエリアに到着する。
まるで右翼の街宣車でも見るかのような痛い視線をたくさん集める。
しばらくすると警察と落ちたボンネットをすべて回収した
道路管理団がやってきた。
幸いにして後続で事故はないようだ。
しばらく事情聴取をされる。
ボンネットが飛ぶなんてことはあってはならぬことなのである。
どうしてボンネットが飛んだかというと、
ボンネットがFRP製の軽いものを使用していたからである。
FRPをボンネットで使用すること自体は珍しいことではない。
軽いので十全に固定をするべきところをきちんとされていなかった。
購入してまだ半年ほどしか経っていない。
これは明らかに改造車を販売していたディーラーのミスだ。
電話すると、「すぐに代車を持って向かいます」と。
どこから、来るのか。大阪からだ。
6時間ここで待たなくてはいけない。
ならば、このまま走ってよいかと警察に尋ねると、
整備不良車となるので無理だと返される。
どこへも動けず、ここで待つしかない。
GW2日目でこれだ。
前日のGW初日はサービスエリアで休憩をとろうと
車を止めた際、カギを車中に置き忘れてしまい
開かなくなってしまって、JAFを呼んだのだった。
素晴らしくゴールデンな滑り出し。
四国に行ってはならぬという神のサインなのだろうか。
熊本地震に連動して南海トラフ地震でも起きるのか。
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