能勢の奥、さらなる珍スポットへ。
能勢の高燈籠である。
ポスターに書かれたキャッチコピーが期待をそそる。
「ご先祖にお詣りして頂こう」というのも、わかったようでよくわからない。
「ご先祖にお詣りしよう」をより丁寧に言ったのか。だとすると
「ご先祖にお詣りして頂きます」である。
「ご先祖がお詣りする」を丁寧に言っているということなのか。
燈籠の下にもきちんと「遺伝子組替」と入っている。
この石を彫った人はどういう気持ちで彫っていたのだろう。
入口に入る。300円の入場料。
「ネットをみて来たのですか?」と受付のおばちゃんが問う。
ネットで話題なのだろうか。
(ぼくは都築響一さんの「ROADSIDE JAPAN」で知った。)
中は螺旋構造になっている。
中心に塔がありその塔を囲むように外側がゆるやかなスロープになっている。
スロープをぐるぐるとまわりながら上へとあがっていく。
表参道ヒルズと同じ構造である。
安藤忠雄もここで着想を得たに違いない。
壁面には水晶が敷き詰められている。
浄土が水晶でできているからだそうである。
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仏像や仏跡の写真や模型が立ち並ぶ。
歩きながら一度に仏と寺社名跡を巡礼できるということだろう。
しかし、時折、仏とは関係のないものが現れる。
中程からフランス人形も現れた。
奥さまの好きなものが置かれているに違いない。
何かが、じーという音とともに近づいてきた。
汽車である。
汽車が位牌とロウソクを運んでいる。
謎は解けた。
「ご先祖にお詣りして頂こう」というのは
ご先祖を汽車にのせて寺社仏閣をお詣りさせるということだったのだ。
ちなみに別の列車には聖徳太子が乗っていた。
聖徳太子にもお詣りして頂こうということか。
スロープをあがりきると扉がある。
能勢の田園風景が一望できる。
日差しがとても暖かく気持ちよい。
ここでしばらく外を眺めている。
突然「あれUFOじゃない!?」と友人が言った。
光る物体が現れて、奇妙な動きをしてすぐに消えたのだ。
ぼくには見えなかった。
確かに彼の遺伝子は組み変わったのかもしれない。
能勢の高燈籠。
ぜひ遺伝子を組み替えられに行って頂きたい。
ご先祖にお詣りして頂きたい。
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