2020年1月19日日曜日

大陸に渡った1冊

台湾の友人、エリックこと高耀威が、台東にオープンさせた書店「書粥」。


エリックはぼくの本をばっちりおいてくれている。
彼から香港の友人が一人買っていったと教えてくれた。
中国大陸に1冊だけ渡ったのである。


それを買ったのが彼女だった。
「え、この写真集、あなたが作ったの!!」と彼女は驚いた。
彼女の名前はValeria。香港の「見山書店 Mount Zero Books」のスタッフである。
お店においでよ、ということで行ってみた。


太平山という香港島の山手のギャラリーなどが集まるエリアにある。
東京で言う所の代官山といった感じだろうか。


見山書店のスタッフは日替わりで20人ほど。
家賃が高いのでみんなでシェアしているのだと。
みんな別の仕事をしながら店番をしている。
ああ、こんなの日本でもしたい。


外のテーブルに香港アートブックフェアで追加で買ってくれた
5冊を早速置いてくれていた。

早速笑いながらみている人。

子どもがみたり

子どもと読んだり。
公園の近くなのでいろんな人が訪れる。

2階にあがる。そこにあったのは一人しか座れない席。
お茶をしながら、公園を見ながらここで本が読める。
5分座っただけで幸福が訪れた。



ヴァレリアとお茶をしながら話をする。
彼女はコピーライターだった。
世界的に有名な広告会社にいたが、今は独立して小さな事務所を開いている。
台湾のエリックも元コピーライターだった。もちろん、ぼくもコピーライター。
みんな共通していたのは、なりふり構わぬ商業主義に疲れちゃって、
何か別のことを始めたということだ。
東アジアでコピーライターをしていると、
なんだか色々似てくるのかもしれないね。

(太平山 香港)

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