小樽運河にやってきた。
風光明媚な気もするし、ただの運河のような気もする。
国籍を問わず様々な人が集合写真を撮っている。
運河におちてしまうかもしれないような場所で。
これは事件である。
デジカメを落としたようだ。
竿の先にバケツを括り付けてとろうとしている。
運河は深く、汚く、寒い。体を乗り出し決死の救出劇である。
見ていられないのでぼくが傘持ち役をする。
女の子は「もう大丈夫です」と言っているが
おじさんが「いいよ 拾ってやるから」とがんばっている。
そこで、おじさんが話しかけてきた。
「あんた、どっから来たの?」
「大阪です」
「大阪か 品のない街だな
おれがいたときは 3車線の車線の両側2車線に車を止めてたぞ」
「今はもうないです」
「取締りがきつくなったからだろ、まったく大阪人は」
いきなり、大阪ディスりだ。
このおじさんがいい人がどうかわからなくなってきた。
おじさんのやさしさからか大阪人が嫌いだろうか
とりあえずぼくはここを去った。 (港町 小樽)
0 件のコメント:
コメントを投稿