UNKNOWN ASIA.
なんだかありがたいことに審査員に選んでもらった。
180ものアーティストが出展し、作品がところ狭しと並んでいる。
そこから数時間で自身のNo.1を選ばなくてはならない。
特に目をひいたのが極彩色の異世界。
パッと見てみるとラフでチープな印象を受けるが
よく見るとひとつひとつも 丁寧に作られている。
映像作品もおもしろい。
もしもっと前に知っていたら三戸なつめのPVを頼んだであろう。
Natasha Gabriella Tontey
インドネシアのアーティストだ。
本人のすごさと、何よりいちばん友だちになりたいなと思ったので
ぼくはこの人に日下慶太賞をあげた。
横尾忠則、宇野亜喜良、田名網敬一などの日本のイラストレーターと、
はっぴいえんど、山下達郎など日本の70年代に精通していて、
そういった音楽的素養から素晴らしいイラストを書いていた。
サイケデリックで、土着的でありながら、洗練されている。
インドネシアは本当に力があった。
審査員賞のごほうびはUNKNOWN OSAKAをご案内ってことで我らがアジト、
ピカスペースへインドネシア人ご一行をつれていく。
ここはナターシャのツボだろうと思ったらドンピシャ。
カオスな内装にナターシャはいたく感動したよう。
いろんな国のアーティストが集まった愉快な夜。
ナターシャは終始興奮していた。
店員がいるのを目もくれず、みんなで記念写真を撮ろうと
ナターシャは缶詰を三脚のようにしてカメラをセットした。
アジアのアートなど門外漢で、「え、おれでいいの?」と思ったけれども
審査員をさせてもらってとてもためになった。知らない世界の扉が開いてよかった。
アーティストたちが国を越えて「あなたの作品どこにあるの?」と
作品を見せ合って生まれる友情の輪はとてもまぶしく、
そこに入れる自分はちょっとしたジェラシーで、
いつか作品を通じて交流したいと、強く思った次第である。
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