2016年8月18日木曜日

写真家との再会

暗雲立ちこめる新宿の町。
新宿の高層ビルにやってきた。


やってきたのは就職博・・・・・ではなく、
ニコンサロンの金川晋吾写真展。



失踪を繰り返す父親を撮り続けるという問題作である。


写真家の金川くんとお父さんを挟んで記念撮影。
NHKの取材が入っていたので束の間の再会だった。

金川くんとは数年前に出会った。
ちょうど、彼が学生で就職活動をしているころ、
同じ大学ということもあってぼくにOB訪問に訪れた。
自己紹介代わりに彼は学生時代に撮っていた写真をぼくに見せた。
おもしろい写真であった。賞もいくつか穫っていた。
うちの会社に来てほしいと思った。来るべきだと思った。
しかし、彼は落ちてしまった。
惜しい人材を失ってしまったと思った。
「電通に落ちてよかったね」と言った。彼を慰めるために。
そして、彼のアート性が蝕まれるかもしれないとも思って。


それから8年ぐらいだろうか、彼が写真集を出版したと送ってきてくれた。
こんなうれしいことはなかった。
本当に彼が「電通に落ちてよかった」と思った。
こんなすばらしい写真家になっているんだから。


よかったぜひ彼の写真をのぞいてみてほしい。
 彼の写真集はアマゾンで買える。


ああ、ぼくは人のための作品ばかり作っている。
そろそろ自分のための作品を作らなければ。

金川くん、色んなことを気づかせてくれてありがとう。
 

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