平野のだんじり

平野郷夏祭り。大阪市平野区にある杭全神社のお祭りである。

ここの祭りはすごいと聞いていたが今回はじめてやってきた。

国道25号線が完全に封鎖されている。

岸和田のだんじりは直角のカーブを猛スピードで曲がる「やりまわし」が見所だが

平野のだんじりはちょうど同じ高さほどの鳥居に突っ込んでは

ギリギリで止まる。また後退してはつっこみ、

ギリギリで止まるということを繰り返している。

ちょうど鳥居を抜けたところ。

大きな拍手が巻き起こる。

後方では別の町のだんじりが紙吹雪とともに登場した。

まるで紅白の北島三郎の『祭り』のように絵が祭り的に完璧だ。

 地車の上の男たちは町ごとで全然違う。

法被にハットで揃えるいかつめの男たちが乗ったり

こちらは爽やかな美男子だ。

 

しかし下ではみんなが汗で朦朧。

金の紙吹雪が汗にくっついたまま太鼓を叩いている。 

女たちはだんじりの後方につき

扇子を振り回しながら「ヨイヨイ」と黄色い声を上げる。 

大阪からすべてのギャルが集まったのではないかと思うほどに圧倒的にギャルが多い。

今年撮ったいちばんいい笑顔。

鳥居を抜けただんじりは神社の方へと進んで行く。 

 ゴール地点、すでに先着しているだんじりがずらっと並んでいる。

ゴール終点はもう狂乱だ。

これが祭りだ。すばらしい。

すでにゴールについただんじりのチーム

みんな悪そうなのがとてもいい。

この人々を見て 通りがかりの高校生が言っていた。

「◯◯さんに　△△さん、やべ、ここオールスターやん！」と

地元に地元のスターがいる。これがいい町の証拠である。

11時を回ったが祭りは終らない。

男はずっとだんじりの上で龍踊りを踊っている。 　（杭全神社）