2016年3月20日日曜日

夕陽丘の夕陽


本日は、春分の日。

四天王寺ではちょうど西門に日が沈む。
この日にあわせて四天王寺では「日想観」なる法事が執り行われた。



僧が門の真ん中に鎮座し、お経を唱える。
夕日を見ながら全員で「南無阿弥陀仏」と連呼する。
太陽と言葉による宗教的体験。



読経が終る。
みなが手で三角を作り、沈む太陽を囲む。
まるでガンジス川で朝日を見た時のようだ。
太陽と宗教の強いコネクトを感じる。


門の向こうは天国のようだ。
その昔、西門のすぐ向こうは海であり、極楽浄土と考えられていた。


太陽は落ちてきて鳥居の中に入った。




その昔、海に沈んだ夕日は、今は雑居ビルの群れに沈んでゆく。

このあたりは「夕陽丘」と呼ばれている。
新しく造成されたニュータウンの町名のようであるが
数百年以上前からそう言われている。
今も昔も確かに夕陽ケ丘の夕日は美しい。(四天王寺)

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