2019年4月7日日曜日

河内のアオザイ

大阪と奈良の境界、信貴山の麓、恩智城趾で行われているさくらまつり。満開の桜が咲く城跡で、河内音頭が生演奏されている。河内音頭の本場は夏で、春に聞けるとはなんだか得した気分である。



河内音頭にあわせて踊っているのはアオザイの女性。


桜に合わせた美しいアオザイと、河内っぽさ満開のおばちゃんと。
おばちゃんの動きを見よう見まねで河内音頭を踊る。


こちらはシックなアオザイ。
ドラゴンのシャツを着た男性はベトナムっぽいが河内のおっさんである。

動画も撮ってみた。




こちらは河内のおばちゃんたち。
アオザイと同じくスリットが入っているがどうしてこうも変わるのだろう。

こちらも河内のおばちゃんだち。
踊りたくてうずうずして、別のところで輪を作って踊る。


河内音頭界の有名人のとびきよさん。
「昔は、よう跳んで踊ってたから『とびきよ』っていわれたけど
 病気になってもうていまは『しずきよ』やわ」と何度も言い慣れた感じで言う。



とびきよさんと、謎の男性。
「わたしら踊る阿呆ですわ」と言われて、返す言葉もなかった。
素晴らしい人々である。

アオザイと桜がこんなに合うとは知らなかった。



踊りが終わった後は河内のおっさんがベトナム女性に特別講義をしていた。
日本語が通じていたかどうかはわからないけれども、とても心温まる風景だった。

八尾にはベトナム戦争で難民となったベトナム人が古くから移り住む。
安中という地域にベトナム人街があり、そこのベトナム料理屋は
ベトナム人のためのベトナム料理屋となっていて
小洒落た感じもなにもないがベトナムのローカル気分が味わえてとてもいい店だ。

外国人受け入れの諸問題はいろいろあるが、こんな幸せな形もある。
移民受け入れの先を行く八尾に学ぶことは多いのかもしれない。

(恩智 大阪)



0 件のコメント: