ポスターはまだ飾ってあった。
ほんとにこのまんまのことを言っていた。
強烈なキャラのおかみさんだった。
こちらは名店の純喫茶。
いまのカフェブームを皮肉る素晴らしいポスターである。
ここは定食屋さん。踊り場にひっそりとポスターがあった。
おかみさんのあたたかいキャラが出た素敵なポスターである。
昼飯を食べて会計しようとすると「あなたポスター作ってくれた人ね」と
まさにポスターのキャッチコピーの通り、覚えてくれていた。
「ミシュランのったのよ」とうれしそうにぼくに教えてくれた。
大分ではポスターに加えて冊子を作った。
JR大分駅に「JRおおいたシティ」という大きな駅ビルができた。
駅ビルが駅前に広がる商店街(通称「まちなか」)と共生をしていきたい、
という思いで、JRおおいたシティのサポートでできた冊子である。
「駅ビルだけ行って帰るなんて許さねえ」
という商店主たちの思い。
駅ビルにきたついでにまちなかへと人が流れてほしい。
だから、まちなかの名店を紹介する情報誌を作ったのである。
実際、駅ビルはあえて食事の店は少なく設計し、
まちなかに人が流れるようへと配慮されていた。
右がポスター、左が情報。20店舗ほどを選んだ。
ポスターは電通九州のスタッフが作り、左の情報は地元の編集会社が作った。
内容もよかった、何より選んだ店そのものがよかった。
今はなかなか手に入りにくいが、秀逸なガイドブックであったように思う。
そんな大分できょうも出版イベント。
客席はたくさんのお客さん。
仕事で一緒だった懐かしい人たちもたくさんいる。
最後はみんなで記念撮影。
そして、そのままここでパーティに突入。
大分での一連のプロジェクトは評判がよかったようで、
機会があればポスターをもっと作っていきたいねと話になった。
地元大分のデザイナーもいて、ぜひ一緒に作りたいと。
やっぱり地元のポスターは地元の人が作るのがいいに決まっている。
二次会はポスターを作ったいわし料理の店いなせへ。
メニューは「いわしの刺身」「たたき」「いわしせんべい」など
いわししかないのである。それがまたおいしく安いのだ。
ポスターを作ったいなせさんと。
ポスターは怖いが、まろやかでやさしい大将である。
いい夜だった。
二次会はほとんどUFOの話だった。
大分でも近々UFOを呼ぶことになるだろう。
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