入口には強烈な反核のフラッグがある。
「もう1つの福島は必要ない」という意味だ。
能盛興工場のショップカード。
音楽、藝術文化、公益、環境保全。
日本ではだいたい前者の2つだけど、
この4つがしっかりと並んでいるところが、ここならではだろう。
2階はこだわりのチョイスの本屋とCD屋で若者に人気だ。
なんと友だちのピカちゃんのCDが置いていた。
ピカちゃんはここで一度ライブをしたことがある。
ここがライブスペースだ。
2週間に1回ぐらいライブがある。
みんなで晩御飯を食べようということになった。。
「みんな食べよう We are Family」とゲストハウスのスタッフのバオバブが言う。
その辺りで獲れた野菜や雑草を煮込むので何も買っていない。
鍋を囲む人々もミュージシャン、ダンサー、アーティスト、旅のオーストラリア人、
現地に住むオーストラリア人とバラエティに富む。
ぐるっとパノラマで撮ってみる。
みんな個性豊かなのだが、特にすごかったのが写真のおじさんアクンである。
台湾の噛みタバコ「檳榔(びんろう)」をくちゃくちゃ食っている。
檳榔を食い過ぎて歯がない。眉毛と首には刺青が入っている。
「靴下はよくないよ」とアクンはいつも葉っぱを靴下にしていた。
「葉っぱはそこら中にあるし、体に優しいし、清潔だしね」
ぼくもやってみたが、葉が汗を吸わず足にへばりつくので不快であった。
ぼくが「UFOを呼んだことがある」と言うと
アクンは「よく宇宙人を見る」と言う。
自身のことを「ぼくは虚像だ」と言う。
まるで、アクン自体が宇宙人のようであった。
みんなでいろんな話したり、
音楽のセッションをしたりして、夜が更けていく。
能盛興工場には宿泊部屋もあったのでそのままここに泊まった。
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